雨漏りが難しいワケ-その2
昨日の続き・・・
だいたい雨漏り物件の10件に1件ぐらいの割合で、
超がつくほど難しい案件がある。
そして、それらが難しいのには明確な理由がある。
というところから・・・
その明確な理由とは何か?
それは、それらの雨漏りの原因が、
『想像できる範囲を超えている』から。
想定外という言葉で片付けられるようなレベルではなく、
まあ、普通に考えたらあり得ないことが起きているワケだ。
あまりにもあり得なさすぎて経験値も上がらない。(笑)
例えば、
木造モルタル外壁の窓枠から雨漏りしているとする。
散水調査で絞り込んでいって、
サッシュ上の2次防水に不具合があるんだろう、
ということまでわかってくる。
で、
2次防水まで直す方向になり、
モルタル外壁をハツっていく・・・
まあ、
たいていの場合は、
サッシュとアスファルトフェルトのつなぎが悪いことが多い。
よくあるケースだ。
ブチルテープが甘いとか、
そもそもブチルテープが入ってないとか、
アスファルトフェルトが破れちゃってるとか、
フェルトの重ねが逆になっちゃってるとか、
捨てフェルトが入ってないとか・・・
まあ、これらは完全な想定内。
次に、
想定内の範囲だけど極めてレアなケースとしては、
アスファルトじゃなくて透湿防水紙を貼ってあるとか、
壁がラスカットで、その板間の処理を全くしてなかったとか、
これらは珍しいけど、仮説としてはイメージできる。
そして、
想像出来る範囲を超えているケースとして、
過去に実際にあったのは、
サッシュが後付でフェルトが完全にサッシュの裏にまわってるとか、
(サッシュの鍔がフェルトの上にきている状態・苦笑)
そもそもアスファルトフェルト(2次防水)が一切入っていないとか、
(合板に直接ラス網を貼ってモルタルをつけてあった・涙)
これらは完全に想定外だ。
実際に外壁をハツってみて初めて判明するケース。
これらを予想できるほうがおかしい。
なぜなら、絶対にあり得ないことだから。
もはや、ミスとか手抜きではなく、
全くの素人が適当にやったとしか思えないのだ。
そんな、本来ならあり得ないことが現実にあるのが雨漏り。
まあ、逆に言えば、
当たり前のことを当たり前にやってあれば雨漏りは起きないので、
当たり前のことが出来ていないであろう状態を、
推理し、想像し、仮説を立てるのが我々の仕事なのだ。
目に見えない、壁や天井の裏に隠れた部分の瑕疵を推理する。
簡単なワケがない。
でも、
難しいからこそ我々の存在意義があるのだ。
さらなる精進を。。
そんな、
難しいけど社会的意義がある雨漏りの仕事にチャレンジしたい方!
ぜひ、雨漏り診断士の資格を!
第15回雨漏り診断士資格認定試験は大阪開催です!
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<第15回 雨漏り診断士資格認定試験のご案内>
主催:NPO法人雨漏り診断士協会
【雨漏り診断士資格認定試験】実施要項
資格名称:雨漏り診断士
※雨漏り診断士はNPO法人雨漏り診断士協会の登録商標です。
試験日程:2013年2月16日(土)15:15~16:45
試験会場:天満研修センター(大阪市北区錦町2-21)
◎JR「天満」駅から徒歩2分
◎地下鉄堺筋線「扇町」駅 (1番出口) から徒歩約7分
◎地下鉄谷町線「天神橋筋六丁目」駅 (12番出口) から徒歩10分
受験資格:試験当日に満20歳以上であること
受付人数:30名 ※残席15名(11/26現在)
申込期間:2012年11月1日~定員になり次第、締切
受験料金:9,000円
※試験合格者は別途協会登録手数料として¥8.000円が必要です。
試験内容:
1.建築の基礎知識(施工・構造)
2.雨仕舞いと防水の基礎知識
3.雨漏り診断の実例・実務
◎次回【第16回・雨漏り診断士資格認定試験】は、東京会場にて7月開催を予定しております。
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<資格認定試験 関連講習会のご案内> 主催:NPO法人 雨漏り診断士協会
【雨漏り診断士資格認定試験対応講習会】実施要項
開講日程:2013年2月16日(土)9:30~15:00
講習会場:天満研修センター(大阪市北区錦町2-21)
◎JR「天満」駅から徒歩2分
◎地下鉄堺筋線「扇町」駅 (1番出口) から徒歩約7分
◎地下鉄谷町線「天神橋筋六丁目」駅 (12番出口) から徒歩10分
受講資格:受講当日に満20歳以上であること
受付人数:30名 ※残席15名(11/26現在)
申込期間:2012年11月1日~定員になり次第、締切
受講料金:21,000円 (テキスト代含む)
※テキスト等は2013年1月25日の発送予定となります。
※再受講(テキスト不要)の方は受講料が13,000円に減額になります。
再受講の方は、お申し込み時、備考欄に「再受講・テキスト不要」とお書き添えください。
講義内容:雨漏り診断士資格認定試験内容に準拠
申し込みはこちら
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雨漏り診断士になって私達と一緒に頑張りましょう。
なお、
雨漏り診断士はNPO法人雨漏り診断士協会の登録商標です。
つまり、雨漏り診断士を名乗れるのは、
NPO法人雨漏り診断士協会の認定者だけ。
雨漏りで苦しむ沢山のお客様が、雨漏り診断士を待っています。
関西方面の工事業者さん、ぜひ!
それでは、
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伝説の雨漏りハンター
唐鎌謙二
僕の著書です。→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則』
日常の活動状況ブログは日本外装株式会社 社長・唐鎌のブログ。
さらにツイッターでもつぶやいてます。
雨漏りが難しいワケ-その1
雨漏りは難しい。
もし『雨漏りなんて簡単だよ』などとのたまう業者がいたら、
それは、ただの無知な素人か、さもなくば詐欺師だろう。
僕自身、
これまでに1000件以上の雨漏り物件に関わってきて、
いろんなタイプの雨漏りを解決してきた。
感覚的には、だいたい全体の70%~80%ぐらいは、
それほど難しくないケースだったと思う。
(とは言え、簡単というワケでもないけど)
それらがさほど難しくなかった理由は、
過去に同じようなパターンの事例、
同じメカニズムの雨漏りを経験したことがあるから・・・
いわゆる『よくあるケース』の雨漏りだったからだ。
それ以外の20%~30%の雨漏り物件だが、
このうちの半分、つまり全体の15%~10%は、
難しい、だけど、まあ想定内という感じかな。
過去に経験したことがない初めてのケースではあるけど、
まあある程度イメージできるというか、
雨漏りのメカニズムについて仮説を立てることは出来る。
そんな感じ。
で、
問題は、最後に残った15%~10%。
これらが本当に難しい雨漏りということになる。
まあ、だいたい10件に1件ぐらいの割合なんだが、
なかなか一筋縄ではいかない。
これまでも相当に苦労してきたし、
おそらく、これからも苦労することだろう。
多少のパーセンテージの変動はあるにせよ、
この約1割の超難問物件がなくなることはないはずだ。
戦いは永遠に続くことになる。
なぜなら、
これらの雨漏りが難しいのには明確な理由があるから。
おっと、ぼちぼち出かける時間だ。
というワケで、
雨漏りが難しい理由については明日。。。
では。
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伝説の雨漏りハンター
唐鎌謙二
僕の著書です。→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則』
日常の活動状況ブログは日本外装株式会社 社長・唐鎌のブログ。
さらにツイッターでもつぶやいてます。
正解は一つではない。
現在、外壁塗装工事中の横浜の物件。
雨漏りも絡んでいるので、
足場を架けたあと、まずは雨漏り調査をして、
雨漏りの原因を特定してから工事を進めている。
雨漏り箇所は4箇所。
1箇所はサッシュのシーリングなので、
まあ難しくないというかシンプル。
問題は残りの3箇所。
3箇所とも2次防水の問題。
これがなかなか難しいのだ。
いや、理屈では既に解決している。
雨漏りの原因、メカニズム、不具合の状況、
全て理解出来ているのだ。
しかし、じゃあどう直すの?
と考えた時に、簡単に答えられるような案件じゃない。
ってか、答えは一つじゃない。
いや、一つじゃなどころか、いくらでもやりようがあるのだ。
いくらでもお金と時間をかけられるのであれば別だけど・・・
で、
現実的な修理方法の中で、
コストを抑えつつ、長持ちする方法を考える。
2次防水にどこまで手を加えるのか?
どこまで追っかけるのか?
この判断がプロとしての真骨頂。
お客様にとって、建物にとって、最適のバランスを生み出す。
プロとしての知識と経験が問われる仕事だな。
20年近くやってきて、
何百件もの雨漏りを直してきた今でも、
『絶対にこれが正解』『この方法しかない』
と言えることはないな。
うん。さらに精進しなくては。。
では。
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伝説の雨漏りハンター
唐鎌謙二
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第15回雨漏り診断士資格認定試験のご案内
同志数名で立ち上げたNPO法人雨漏り診断士協会も、
2004年の設立準備委員会の発足から丸8年がすぎ、既に9年目の活動へと入った。
これまで全国に250名を超える雨漏り診断士を輩出してきた。
雨漏りトラブルは相変わらず増え続けており、
建設業界における雨漏り診断士の役割は、
今後ますます大切になってくるだろう。
さらに気を引き締めていかねば。。と、思う今日この頃。
さて、そんな雨漏り診断士を目指す人へご案内です。
年明けの平成25年2月16日(土曜日)
NPO法人雨漏り診断士協会主催の
第15回雨漏り診断士資格認定試験を実施します。
今回で大阪開催3回めとなります。
関西方面でやって欲しいという多くの声に応えての大阪開催です。
近畿・中国・四国・九州方面の皆様。
この機会に、ぜひ雨漏り診断士にチャレンジしてみては如何でしょう。
雨漏り診断士の資格は、あなたの業務に必ず役立ちます。
私たちと共に、雨漏りトラブルと戦いましょう。
雨漏りに苦しめられている沢山の人を救いましょう。
以下、
第15回雨漏り診断士資格認定試験のご案内です。
なお、本日現在で、既に残席15名となっています。
おそらく年内には定員となるペースです。
ご検討中の方は、是非お早めにお申し込みください。
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<第15回 雨漏り診断士資格認定試験のご案内>
主催:NPO法人雨漏り診断士協会
【雨漏り診断士資格認定試験】実施要項
資格名称:雨漏り診断士
※雨漏り診断士はNPO法人雨漏り診断士協会の登録商標です。
試験日程:2013年2月16日(土)15:15~16:45
試験会場:天満研修センター(大阪市北区錦町2-21)
◎JR「天満」駅から徒歩2分
◎地下鉄堺筋線「扇町」駅 (1番出口) から徒歩約7分
◎地下鉄谷町線「天神橋筋六丁目」駅 (12番出口) から徒歩10分
受験資格:試験当日に満20歳以上であること
受付人数:30名 ※残席15名(11/26現在)
申込期間:2012年11月1日~定員になり次第、締切
受験料金:9,000円
※試験合格者は別途協会登録手数料として¥8.000円が必要です。
試験内容:
1.建築の基礎知識(施工・構造)
2.雨仕舞いと防水の基礎知識
3.雨漏り診断の実例・実務
◎次回【第16回・雨漏り診断士資格認定試験】は、東京会場にて7月開催を予定しております。
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<資格認定試験 関連講習会のご案内> 主催:NPO法人 雨漏り診断士協会
【雨漏り診断士資格認定試験対応講習会】実施要項
開講日程:2013年2月16日(土)9:30~15:00
講習会場:天満研修センター(大阪市北区錦町2-21)
◎JR「天満」駅から徒歩2分
◎地下鉄堺筋線「扇町」駅 (1番出口) から徒歩約7分
◎地下鉄谷町線「天神橋筋六丁目」駅 (12番出口) から徒歩10分
受講資格:受講当日に満20歳以上であること
受付人数:30名 ※残席15名(11/26現在)
申込期間:2012年11月1日~定員になり次第、締切
受講料金:21,000円 (テキスト代含む)
※テキスト等は2013年1月25日の発送予定となります。
※再受講(テキスト不要)の方は受講料が13,000円に減額になります。
再受講の方は、お申し込み時、備考欄に「再受講・テキスト不要」とお書き添えください。
講義内容:雨漏り診断士資格認定試験内容に準拠
申し込みはこちら
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雨漏り診断士になって私達と一緒に頑張りましょう。
なお、
雨漏り診断士はNPO法人雨漏り診断士協会の登録商標です。
つまり、雨漏り診断士を名乗れるのは、
NPO法人雨漏り診断士協会の認定者だけなのです。
今も雨漏りで苦しむ沢山のお客様が雨漏り診断士を待っています。
関西方面の工事業者さん、ぜひ!
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