雨漏りが難しいワケ-2
2015年10月11日(日曜日)
前回の投稿からの続きになります。
雨漏りの解決が難しい理由についての話です。
前回は【雨漏りの原因箇所が目に見えない場所にある場合が多いこと】について書きました。
今回は2つめの理由【雨漏りの原因箇所が1箇所とは限らない】ことについて書きます。
雨漏り110番では、雨漏り物件に対して、通常の流れとして、まず雨漏り調査を実施します。
雨漏り調査は原則として散水調査を行います。
必要に応じてスコープカメラや赤外線カメラを使用する場合もありますが、基本はあくまでも散水調査です。
水をかけて雨漏りを再現するという極めて原始的な方法ですが、現実を見据えたシンプルで確実な方法だと考えています。
散水調査によって雨漏りを再現することで、雨水浸入位置(雨水が建物外部の仕上層より内部に浸入するところ)を特定します。
二次防水の不具合状況(箇所)にもよりますが、雨水侵入位置を特定したら、そこを修理することで理論上は雨漏りが治ることになります。
※あくまでも一般論というか基本的な事例としての話です。
この雨漏り調査の結果に基いて、雨漏り修理の具体的な方法(仕様)が決まります。
調査後、雨漏り修理の見積書を提出します。
お客様のご承諾を得たら、実際に雨漏り修理を実施します。
修理が終わったら、本当に雨漏りが治ったかどうかの確認調査をします。
今回の工事で修理した場所、つまり散水調査で漏水を再現した時に水をかけた場所にあらためて散水するワケです。
雨漏り調査の時、30分程度の散水で漏水が再現したのであれば1時間ぐらい、1時間程度の散水で再現したのであれば2時間ぐらいが目安になります。
この散水で雨漏りが再現しなければ雨漏りは解決したことになります。
ところが・・・・・・・・
さらに次回へと続きます。
それでは。
伝説の雨漏りハンター
唐鎌謙二
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雨漏りが難しいワケ-1
2015年10月4日(日曜日)
雨漏りの解決が難しいのには理由があります。
しかもその理由はたくさんあるのです。
中でも特に大きい理由が2つあります。
1つめは雨漏りの原因箇所が目に見えない場所にある場合が多いこと、2つめが雨漏りの原因箇所が1箇所とは限らないことです。
1つめに関しては木造住宅において顕著です。
木造住宅は、雨仕舞いの考え方とともに、1次防水・2次防水という二段階防水の考え方をベースに建てられています。
雨漏りが起きるということは、1次防水から浸入した雨水が、さらに2次防水をも破っていることになります。
つまり2次防水に不具合があるということです。
この2次防水の不具合部分が通常は目に見えない場所にあるわけです。
ようするに1次防水によって隠れているのです。
しかも、1次防水における雨水浸入位置と、2次防水の雨水侵入位置(不具合部分)が近くにあるとは限りません。
極端な話をすれば、1次防水における雨水侵入位置が2階の天井ぐらいの高さの場所にありながら、2次防水の不具合箇所が1階の床に近い部分というケースもあります。
この場合、直線距離にして5~6メートルは離れています。
この距離が離れるほど難しくなってきます。
例えば、雨漏り散水調査のセオリーとしては雨水浸出位置に近いところから攻めることになります。
そうすると必然的に、実際の雨水侵入位置に到達するのはかなり先になります。
散水調査によって1次防水における雨水侵入位置を特定するまでに相当な時間が必要となります。
また、1次防水と2次防水の雨水侵入位置が離れているということは、雨が降ってから雨漏り具象が発生するまでに相当なタイムラグがある可能性もあります。
1時間~2時間程度のタイムラグなら良いですが、3時間とか4時間とタイムラグがある雨漏りの場合は、調査がたいへん難しくなります。
通常の木造住宅の雨漏り調査の場合、1箇所の被疑箇所に対して1時間半程度の散水時間がスタンダードですので、タイムラグが大きな物件の場合、雨漏り具象の再現に至らずに迷路に迷い込んでしまうこともありがちです。
これらは雨漏りの原因箇所(2次防水における雨水侵入位置)が目に見えないことによる難しさと言えるでしょう。
※RC造や鉄骨造の場合は2次防水の概念がないので少し違ってきます。
思いのほか長文になってしまったので、2つめの【雨漏りの原因箇所が1箇所とは限らない】については、また次回。
それでは。
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リーフレット【雨漏りの基礎知識】
2015年9月28日(月曜日)
リーフレット【雨漏りの基礎知識】が完成しました。
雨漏りで困ってらっしゃるお客様に配布する雨漏り110番オリジナル資料です。
このリーフレットを製作した目的は、下記の3つです。
お客様にも雨漏りに関する知識を持って頂くことで、お客様が悪徳・悪質業者に騙されるのを防ぐこと。
雨漏りを解決するためには我々専門業者とお客様との協力関係が大切なので、それを構築するためにもお客様に雨漏りに関する最低限の知識を持って頂きたいこと。
万一我々が説明不足になってしまった場合に備えて事前にこの資料でそれを補填すること。
これからドンドン活用していきたいと思います。
それでは。
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雨漏り110番グループマラソン部
2015年9月20日(日曜日)
実は雨漏り110番グループにはマラソン部があります。
僕が代表の権限で勝手に作ったのです。(笑)
そのマラソン部に新入部員が1名入部して計7名となりました。
とても嬉しいです。
去年の今頃は僕が一人ぼっちだったのです。(笑)
それを思い出すと感慨深いものがあります。
雨漏り110番グループにマラソン部の創部を告知した時、全員に完全にスルーされたのです。
スルーというよりもドン引きでしたけどね。(苦笑)
それが、わずか1年で7名ですからね。
上出来だと思います。
まあ、こうなることは予想していました。
そもそも今や空前のマラソンブームですし、最近の若い経営者の間ではゴルフより、マラソンやトライアスロンが人気がありますからね。
プチ情報ですが、3番めの部員であるH社長は、走り始めてから肝臓の数値が正常になったそうです。
それまで肝臓の数値が悪くてお医者さんからお酒の量を制限されていたのです。
3杯目からはいつも烏龍茶を飲んでいました。
それが今では何杯でも飲めるようになっています。
(もちろん飲み過ぎは良くないことですが・笑)
走ることで健康を取り戻し、美味しいお酒を沢山飲めるようになる。
まさに一石二鳥一挙両得です。
来週の日曜日は一人で榛名湖フルマラソンを走る予定です。
そして11月29日は、雨漏り110番マラソン部の4名で富士山マラソンを走ります。
ちなみに雨漏り110番マラソン部の唯一のルールが『仕事と家庭に悪影響がない範囲でやる』です。
頑張りすぎて体を壊したり仕事が二の次になったら本末転倒ですから。
そんなワケで無理せずほどほどに頑張りたいと思います。
それでは。
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