「雨漏りレスカー」と言う、雨漏り相談サイトにて、多くのご相談を受けていた頃は、自分で言うのもなんですが、まさに没頭という状態。
掲示板上で一般の方々からのご相談ですから、単純に「雨漏り」をしていると言う以外に、正確な部位を把握するだけでも、それなりのやり取りが必要であり、相手の伝えようとしている内容を理解するためにも、こちらから固定観念を持たないようにしながら質問をして行くという状況は、傍から見れば、もはやオカシな人と見えていたのではなかろうかと(笑)
そもそも昼間は現場に出ているので、帰宅後、パソコンの前に座って、ようやく内容を確認するのですが、多い時は書き込みが毎晩続き、一晩に何件も重なっているのに、匿名の相談者と、何の対価も発生しないという、自分の知識を掲示板に公開し続けているという状態だったのです。
もちろん、それが悪いと言うことでは無いのですが、この掲示板で困ったのは、相談者が自由に書き込みできるのと同時に、回答者も自由に書き込みが出来ると言うことでした。
何が困ったのかと言うと、誰でも自由に書き込めるという事は、相談に対して答える人も、自分の主観で無責任に回答を書く事も出来ると言うことなのです・・・。
実際、相談者の方々は困って書き込んでいるのですが、自分の知識をひけらかすように、得意な特定分野について長々とウンチクを書き込んで満足するような、たいへん残念な方も居たのです。
もちろん善意でやっていると考えれば、それはそれで悪いこととは言えないのですが、残念ながら、相談内容を汲み取ることよりも、自分の仕事の事につなげるような発想しか浮かばないような方も居て、これには随分と困りました。
このような経験から、雨漏りを正確に理解するためには、本当に建物を総合的に理解する必要があることを痛切に感じていたのもこの頃から、何かもっと自分に出来ることはないものか?雨漏りで困っている方々の手助けをするより良い方法は無いものか?と、相談の傍ら、色々なことを考えていたのです。
しかし、相談サイトが海外からの攻撃にあうという酷い状態が増え、サイトが閉鎖されて数年後、とある出会いがありました。
つづく
住まいの雨漏り 4 浜松店