11月2日に投稿した雨漏り診断士コラム 水分計の実力の続編、実際にサイディングを剥がして水分計通り、水分が含有させていたのかどうかを検証しました。
水分計が測定不能になっていた部分のサイディングを剥がしてみました。透質防水シートが変色していますね。サイディング下、防水との取り合い部分にシーリング処理させていました。これでは入った水が抜けません。
笠木も撤去し透質防水シートも撤去しました。水分計が測定不能となっていた部分は構造用合板の傷みが激しいです。
そして雨水浸入位置も特定できます。やはり手摺り笠木からの浸入でした。
とくに両方の出隅部分の傷みが激しく、板金笠木の接合部分からの浸入が顕著だったことがわかります。
また、手摺りの固定でビスを天打ちしていたのですが、そのビス穴からも雨水浸入が確認されました。これは笠木全体に及んでいてやはりビスの天打ちはNGであると改めて思いました。
一連の状況から水分計の数値が異常であった部分に雨水が浸入し、特に傷みが激しかったという検証結果となりました。
このことからも水分計での測定結果が雨漏り診断に有効という事が実証されました。