この事から屋根としての防水性能を満たすため修理方法は、二次防水(ルーフィング)を新設し一次防水としてガルバリウム鋼板を施工する事とした。
]]>ただし、長い期間放置していると経年劣化を加速させることは間違いありません。
ひとたび、透湿防水シートに不具合がおこると、今度はシーリングの打ち替えだけでは間に合わず内部の透湿防水シートからの張替えが必要になります。
しかも、サイディングを剥がし、透湿シートからの張替えは、家を丸ごと塗り替えるより高くつきます。
こう考えると、ありきたりですがシーリングのメンテナンスは定期的に必要と考えられます。
ただし、下の方の壁だけにシーリングをおこなう事は禁物です。
上から入ってくる雨水をさらに、建物の内部に導く結果になります。
なぜこのような施工になるのか不思議ですが・・・
今度はしっかりと立ち上がりと角まで巻き込みます。
今回は屋根の勾配がきつく、通常のルーフィングでなく野地板に接する面が片面粘着になっている物を使用しました。
なので施工時に剥がれたり、ずれたりすることはなく、重ね代も粘着している事から水が少々滞留しても、部屋内に浸出する可能性を低く抑える効果があります。
お客様としては屋根の部分補修を希望される事が多いのですが、屋根の雨漏りは出来れば全面の葺き替えが一番良い方法で最低でも問題のある一面は施工する必要があります。
継ぎ接ぎだらけの屋根では、防水性が保てない事が理由にあげられます。
雨漏りの浸出位置は1Fの階段梁部分より確認されました。調査は、とうぜん梁より上の段になる、壁の給湯器まわりや2Fサッシまわりと散水しましたが、まったく再現しません。
仕方ないのでさらに、3Fの位置まで散水をしましたが雨漏りは再現されませんでした。
その日の調査は終了で翌日に持ち越すことになりました。
浸入口の仮説を外すと結構、メンタル的にきついもので、その夜は眠れない・・・(笑
だからといって、あてすっぽで水をまいても出るほど難解な雨漏り調査は甘いものではありません。
焦る気持ちを落ち着かせ大胆な仮説をたてました。
階段の天井を伝っているのではないかと・・・
いや、普通はそれならば、途中でなんらかの兆候が出るはず。・・・
しかし、何度シミュレーションしても現状では、それ以外の仮説は考えられません。
ほとんど一睡もしていない状態の中、階段の上がり切った位置になる3Fのサッシの隅に水をかけると再現されました。1F梁から約、横に6m縦に4m程の位置だったと思います。
階段の天井を伝って、1Fの梁に当たり雨漏りの再現。
確認出来た時、嬉しいと思うでしょ。?・・・・いえいえ、途方もなく眠たかったです。(笑
]]>理由として、仕上がった家の壁に穴を貫通させる事で部屋内から外に配管をつなぎます。この、貫通した穴から水がまわる事が原因です。
穴を開ける時に、上向きにつけたり、塞ぎ方がいい加減だったりで漏れます。
今回も、シールで貫通部をふさぎ復旧しました。
カバーに2か所ほど穴を開けて、スリムダクトに水が回っても穴から水が抜ける工夫をして終了です。
]]>ヒアリングをすると、1度も雨漏りの原因になる箇所を業者が特定する事はなかったようです。
もちろん、一般の方が手順として場所の特定が必要な事を知る由もありません。
もしかしたら・・・請け負う業者も知らないかもしれませんね。・・・
また、初めて雨漏りを経験する方は、金額で業者を選びがちですが・・・
大事な事は正しい知識があり、明確な調査・修理の理論を持っているか確認する必要があります。
運よく雨漏りが止まれば良いのですが・・・、2度3度の工事を重ねても雨漏りが止まらなければ結果的に、大きな対価を払う事になるので、まずは、金額よりも相手の話に信頼をおけるかどうかを基準に業者選びをする方が失敗は少ないと思います。
まぁ、とはいっても・・・お客様の立ち位置から、判断するのは難しい所かもしれません。
さて今回、散水調査を実施して雨漏りを再現して浸入口を確認しました。
見事に水が回っています。
ですが・・・ここまでの具象が現れながら12年間、何度も防水と塗装を繰り返したお家です。
表面的な壁の状態の写真ですが、なんら問題はありません。
ですが・・・浮きの見られた塗料を剥がしてみると・・・
壁と塗料の間を水が回ってシミが浮かんでいる様子がうかがえます。
表層を何度、塗装をしても、侵入口を確認して問題のある個所を適切な処理をしなければ、雨漏りが塗装で止まらない証拠写真のようなものです。
雨漏りがおきたら、まずは専門家に見てもらいましょう。(^^)
まず、壁の下の透湿シートを剥がすと合板より柱(ブルーの矢印)が数ミリ外に出ている状態になっていました。おそらく、内壁をフラットに仕上げるために、柱の出幅を外に出したと考えられます。
また、柱の切れ目(赤の矢印)の梁部分には合板は張られておらず柱と合板の隙間から流れた水が、合板の張られていない部分より部屋内のサッシより浸出しました。
雨仕舞からすると柱は合板の下にある方が良いのですがだからといって今更、柱を抜いて合板の下に柱を収める工事をおこなう事は、無茶な話であり現実的ではありません。
家に出来るだけ負担をかけることなく、雨漏りの原因を絶つ方法を考えて修理する事が重要になり、ほんの少し工事の内訳をお話しします。
透水シートを張る前の処理として、まずは穴を埋めます。
その後、柱と合板の隙間をシールで処理を施しブチルで柱を包み込むようにふさぎます。
その上に、初めて一般的な2次防水になる透湿シートを施しサイディングである1次防水を張り修理は完了です。
]]>では雨漏り診断士を取得していないとなると、どこで専門知識を学んだというのでしょう。「独学だとか経験を重ねた結果」などの答えが返ってくるかもしれませんが、例えば専門知識に対し独学や経験だけで
正しく修理できるのであれば、病気にかかっても医者はいらない事になります。
もっと飛躍的な話をすると病気にかかれば経験豊富な地元のお年寄りに見てもらうのが最も信頼できる事になります。もちろん医療技術が発達した現在でそんな事を思う人がいるはずが無いのですが・・・やはり
医者としての有資格者を持った者に見てもらう。不安であればもっと特化した専門医に見てもらうのではないでしょうか?それらの情報は幼い頃から祖母・祖父などの行動をなにげに見る事やテレビなどのドラマの1場面から得る事で大きく外す事無く病気には対処しているのかもしれません。 言い換えれば雨漏りも同じことで修理に至るまでの正しいプロセスがあります。
もしかすると家族があれば「子供が育ちざかりで入用が多くなる。」「手持ちの資金を残しておかなければ、この先不安だ。」などなどの優先順位が判断を鈍らせるのかもしれません。もちろん、お気持ちは解りますが雨漏りが起きた時の優先順位は、まずは信頼できる人を探す事です。
]]>講義を受けた知識は私が調べた事よりはるかに高いレベルのものでした。そこで大きな疑問が浮かんでくる。
「なぜこの人たちはわずかな受講料を取るだけで、ここまで知識を他人に教えるのだろう? コアな部分は儲けどころのはずなのに?・・・」
確かにNPO法人は非営利目的であり見返りを求め無い事は理解できるが膨大な時間と葛藤を繰り返した知識をいとも簡単に他人に公開しているのが不思議でした。
受講の最後に雨漏り診断士協会専務理事である唐鎌社長が雨漏りに対しての取り組みや思いを語った時に頭を金づちで殴られるような衝撃を受けました。「この人たちは本当に雨漏りを無くすために活動をしている・・・」2度と関わりたくないと避けてきた私と大違いの行動を取っていることに大きな衝撃を受けたのです。
今でも鮮明に覚えていますが一緒に講習を受けた防水屋の西島社長と酒を飲みながら自分たちが余りにも視野が狭い事・井の中の蛙である事を痛感しながら苦い酒を飲む夜になった事です。
まぁ、今考えて見れば地元で下請け仕事に追われている私たちでは当然の事なのですが当時はそれさえ気づく事すら出来なかったのですが・・・(苦笑
その後、私も雨漏り診断士の資格を取得しました。そして幾度かのスキルアップセミナーを受講したある日、唐鎌社長より連絡を頂き広く一般に雨漏り知識を教える雨漏り診断士協会とは別に直接、雨漏りで困っている方を対象に活動している雨漏り110番なる別組織に私と西島社長に加盟する事を進めて頂きました。
確かに、あたかも大きな組織に見えるポータルサイトやマッチングサイトと呼ばれネット上の集客ビジネスは私には論外であり関わるのであれば、雨漏りに真剣に取り組む唐鎌謙二率いる雨漏り110番以外には考えられないのですが正直なところ誘っていただけた事は嬉しい・・・でも半面、複雑な思いも抱える。
ネット上で雨漏りは簡単だという経験不足な人は除いて実際、目に見えない雨漏りの痕跡を理論的に導き出す。この仕事がいかに難しくリスクが高いかは当時の私でも十分理解していたからです。それでも・・・下請け業での理不尽な見解・スキルアップセミナーで衝撃を受けた東京での苦い酒・・・もし、ここで避ければ私はまたこの苦い経験を堂々巡りのように繰り返すのであろう・・・最後はつまらぬ人生だったと後悔するかもしれない?・・・そう考え、この団体に身をおいて真剣に取り組む事に決めました。
そして、なによりも・・・子供たちに人生を誇れる父でありたい。(^^)
]]>絶対に絶対に~~雨漏りには関わらない!!(笑
本当に、こりごりです。・・・雨仕舞を回りの職人さんに聞いても余り理解していないし
学生時分の建築科をつてに建築士に話を聞いても、やはり解らないと言うか・・・
根本的に興味が無いようでした。というより・・・今考えると建てる事はプロでも雨仕舞のプロではない事に私自身が気が付かなかったわけです。
まぁ、私の思いとしては関わる気は無いのですが・・・
根本的な結論を導き出したA社も雨漏りがあると私に連絡があり色んなパターンの雨漏りに関わっていくわけです。・・・そう、私の意志がどうあれ・・・望むと望まないにかかわらず・・・(苦笑
なんだかんだと10年以上、雨漏りの原因と修理を繰り返し過ごすわけですが・・・
そんな時に「雨漏りの講習会が東京にあるので行ってみませんか?」と仲の良い防水屋さんが誘ってくれたのが雨漏り診断士協会のスキルアップセミナーでした。
関わりたく無い雨漏りですが・・・
ほんの少しだけ知識を入れておくのも良いかと気が向いたのです・・・ほんの少しだけ
つづく
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