先日弊社使用「テストー社」のサーモグラフィーと材料水分計の説明会に行って参りました。
メーカーと販売店の方が講師を務め、機械の活用方法等をご教授頂きました。
細かい活用方法などまだまだ知らないところが多く、大変勉強になりました。
ここでサーモグラフィと水分計とはどんな物で雨漏り調査にどのように活用出来るかご説明したいと思います。
まずサーモグラフィですがこれは物体から出でくる赤外線を検知して温度データに変換してイメージ化(画像化)したものです。
元々は暗視カメラに活用していた技術で警察の犯罪捜査にも使われておりました。
こちらがどう雨漏り調査に使えるかと申しますと物体は水が付着すると温度が下がります。建材の目視で測れないレベルの雨水の侵入経路を温度変化により生じたサーモグラフィの色の差で検知する為です。また構造的に内部に浮きや剥離がある箇所も大まかにではありますが周りとの温度差により検知することが出来ます。
次に水分計ですがこれは高周波により材料による静電容量を測定しそれに対しての材質ごとの特性で水分率を算出するものであります。個体差はございますが弊社で使用している水分計は約5cm位までの測定が可能です。前述したサーモグラフィはあくまで表面の温度変化を 検知するものに対しこちらは内部の水分状況を把握することができます。
活用方法と致しましては散水試験をし目では見えない内部の雨水浸入経路を推測することが可能です。
しかしこれだけで雨漏りの原因が特定できる訳ではございません。
通常の調査(散水等)と併用することで初めて原因究明により精度をもたすことが可能になるということです。
これからもこういった調査に役立つ機器はどんどんと取り入れていきたいと考えております。