どんなに頑張っても脳天釘打ちは水が入ります
現在施工中の雨漏りによる瓦棒葺き屋根の葺替え現場からです。
築年数40年以上 木造2階建て
2階の天井部分に雨漏りしているということで現調、御見積、受注させていただいた物件です。
写真1
現状ですね。
屋根全体の痛みがあります。瓦棒葺きの屋根なのですが、カッパといわれる桟部分や雨押さえなどすべてシーリングされています。
また、笠木は脳天釘打ちで固定されており、そのまわりはシーリング処理しています。
後に雨漏りしてお客様自身が屋根に登って作業されたようです。
写真2
これも現状です。
ドブ部分に穴があいてしまったのか、補修していますね。
写真3
解体現場です。笠木を撤去したところです。
貫に水が入っている跡がありますね。また、桟の垂木も朽ちている状況でした。
写真4
写真2の部分を剥がしたところです。水が入っているのが確認できます。
写真5
雨漏りしている部分だけではなくやはり全体に痛んでいるのが確認できました。特にお客様が気づいていない笠木からの雨水浸入は顕著でした。
当時の建物、集成材などは使用せずに無垢材を使用しているのでここまで持ちこたえたとも言えます。
それにしても当時は当たり前のように笠木の脳天釘打ちだったのかもしれませんが、どんなに頑張ってもやはり水は入ってしまいます。