日頃から雨漏りの現場を見ることの多い私たちですが、そういった中でも、首をかしげてしまう施工をしている現場に遭遇することも多々あります。
この写真は雨漏りしているすぐ上部分、屋上のドレンです。室内の天井などに雨漏りしていて比較的被害がひどい(ここでいう被害とは雨水の浸出量であったり内装材のいたみぐあいであったり)状況の場合、その真上にドレンがあるとまずそこを疑います。
しかし、この場合、屋上防水も施工されて、改修用ドレンも入っています。
寝そべって中をのぞいてみると
赤い線のところが改修用ドレンの切れている部分約10cm程度でしょうか。
非常に短いですね。これでは塩ビ管のエルボ(90°の曲り)よりも手前で終わってしまっています。
本来であればこのエルボよりももっと下、縦管、ここでは斜め管の部分まで改修用ドレンのジャバラホースを挿入しなければなりません。
屋上防水でよくあるドレンからの雨漏り、その一番の解決策として改修用ドレンを入れるという工事をよく施工しますが、なぜその修理をするのか?なぜその施工をするのか?をしっかりと理解していないとせっかくの優れものである改修用ドレンもその機能を発揮できなくなってしまいます。
このジャバラをしっかりと挿入することが大事です。