RCのクロス直貼り天井面から雨漏りがするという事で散水調査開始です。
何か所かある被疑箇所の一つ、壁面にある給気用のベントキャップ廻りに散水をする事60分程度、天井から雨漏りが再現しました。
雨漏り再現部分のクロスをめくると写真のようにコンクリートのクラック沿いに水滴が確認出来ました。
マンションなので上階も同じ間取りの居室なのですがどこから浸水しているのか?また、上の階の住人さんはどうして雨漏りに気が付かないのでしょうか?
ベントキャップを外して内部を確認したのが上の写真です。
雨が以前から吹き込んでいたと思われる状況です。では、その雨はどのような経路で下階に到達するのでしょう?
室内側の壁の仕上げはプラスターボードとビニールクロスです。GL工法で取り付けている様子。実は、GLボンドがあると思われる位置にうっすらカビの跡がありましたが入居者の方は気付いていませんでした。
カビがあるという事は少し前から湿気が影響していたという証拠になります。そして、床は二重床構造になっており床下の状況には気付く事はないと考えられます。(湿気を感じる事はあります)
今回はフードの有る形状のベントキャップに交換するという対応にしましたがベントキャップはその通気部分からも雨水は浸入しますが、外周の壁面取り合いからも浸水します。
シーリングの劣化に伴い再発する可能性がありますので定期的にシーリングは打替えして頂く事が肝要と考えます。
それが、なかなか難しいんですけどね。
※挿入図は壁のボードが先行して施工されたようになっていますが、床を先行するやり方もあります。