過去の工事内容が分かるカルテや履歴書のようなものが無い限り内部の納まりに関してはまずは推測するしかありません。いざ斫ってみると写真のありさまです。
古い防水層の端末があるという事はもう一方の端末はどの辺まで立ち上がっている?
という新たな推測をしながら修繕作業は進んでいきます。
おそらく下図のようになっていると推測しながらその後の作業を進めていきます。
そして、雨の浸入箇所を確定させ、原因に見合った止水や防水などの作業を検討、実行します。
スタッフもだいぶ手こずったようですが雨漏りは改善する事は出来たと思います。
最近は古い防水層を残したままのカバー工法を提案する機会も増えて来ました。余分な廃棄物を出さないという環境面や廃棄コスト面などでメリットもあるからです。
しかし、雨漏りがあるという前提で、全体のカバー工法を行う場合でも雨漏りの原因は確かめておくべきです。カバー工法完了後、今回のように何らかの原因でその部位にもしも雨が到達する事態になったとしたら業者側の信用は地に落ちるでしょう。
私達が呼ばれたという事はそういった経緯があったのかもしれません。引き締めて参りましょう。