写真は散水調査を行っている状況で、散水開始後およそ1時間程度で下階の天井に雨漏りが再現できました。横方向の距離は4~5mずれていました。パラペット内の隙間を雨は移動しているようです。
建物は鉄筋コンクリート造です。柱とパラペットの取合いに何か原因があるというのだろうという事でタイルを撤去して見ました。
何と笠木が2段、そして、やはり柱の取り合いには隙間がありました。何度か改善を試みたのか、もしくは単なるお化粧直しだったのかは不明でしたが、端末の処理に問題があった事は残念。
その隙間に雨が到達する経路がまた問題です。それは、タイル(正確にはタイル下地のモルタル)とコンクリートの間の隙間です。タイルは浮いていました。
浮きタイルは剥落の危険性があるので補修や貼り替えを行わなくてはいけませんが水路(みずみち)になるという弊害も併せ持っています。逆に考えれば、同時に改善出来るとも言えます。
いずれの場合もメンテナンスの大切さを物語っていると思います。今年もいずれ梅雨になり、そして台風もやってきます。皆様の建物の点検はお済みでしょうか?気になる事がございましたらお近くの雨漏り110番までご連絡を。