先日、協力して頂いている内装業者の方から雨漏りの相談がありました。
当たり前の事ですが雨漏りを改善しない事には内装に手が付けられないので何とかしてほしいという事でした。
最近は雨漏りの専門業者という業種が世の中に周知されてきていますので一般の方からの問い合わせも沢山来るようになりました。一昔前であれば雨漏りは建築した工務店やゼネコンもしくはハウスメーカーなどに連絡するのが普通でした。
そして建築会社の担当者から防水業者や板金屋さん、大工さん、塗装屋さん、果ては水道屋さんや電気屋さんなどへ確認や作業の要請を行うのです。
しかし、依頼された彼らとしても自分の領分以外に原因があった場合は解決に至らず更に別の業者さんを探すことになります。場合によっては設計事務所も巻き込んで問題を更に深刻な状況にしています。
雨漏りの原因は多種多様を極めますが設計段階の問題や施工ミスが原因となっている事が少なくありません。
雨漏りを撲滅する為にはまず「造る側」の雨漏りに対する姿勢と知識が必要不可欠です。
特に実際に作業を行う方々の雨漏りに関するスキル不足は深刻な問題になりつつあります。
私達がいくら雨漏りを改善させてもそれを上回る勢いで発生してくるするようではいつになっても雨漏りは無くなりません。
知識不足の設計者や大工さんは自分自身が「雨漏り原因予備軍」となる部位を生産している事に気付かなくてはなりません。
近年では「雨漏り診断士の資格認定試験」や雨漏り診断士の「スキルアップセミナー」なども定期的に開催されているので雨漏りに関する知識も手に入りやすくなりました。
‟治す人”はもちろん‟造る人”にもたくさん受講して頂ければ日本の建築の未来も少し明るくなるのではないでしょうか。
不幸にして「予備軍」が「正規軍」になってしまったら私達に連絡して下さい。原因は必ずあるのです。