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雨漏りに於ける耐火目地充填材の災難 | 雨漏り110番 練馬店
雨漏りに於ける耐火目地充填材の災難 練馬店

ALC造の建物に於いて伸縮目地とされる部位(出隅、入隅、短辺接合部など)は
伸縮目地が設けられており耐火目地充填材が取付けられています。充填材は
ひと昔前までは石綿オンリーでしたが近年はグラスファイバーや特殊ウール材
などが使われています。

伸縮目地の幅は10㎜~20㎜程度とされているので外観上は他の縦目地より太く
なります。コーナー部分のシーリングが太いのはこのためです。

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しかし、充填材にとっての不幸は建物の角のシーリングは挙動によって切れやすい
部位であるという事と、周辺のALCパネルも破断しやすいという事で雨の影響を受け
やすいのです。

そもそもが「綿」状のものですので水分を吸収します。しかも、部分的にしか固定され
ていませんので度重なる雨漏りなどがあった場合は形状が崩壊し流れ出してしまいます。

充填材が残存している初期の雨漏りの場合は原因の確定に手間取ります。浸入
した雨は充填材に浸透していくのでなかなか具象化されません。時には翌日に
浸出してくるので雨漏りの調査の観点からは厄介者だと言えます。

雨と共に充填材は下階へ流れて行きます。そして、何もない隙間が出来上がるという訳
です。そうなると雨は好き放題に建物内へ浸入し、徐々に鉄骨を錆びさせていくのです。

一般的に出隅の内側には柱が存在しますので内装を撤去しても充填材を確認する
事は困難です。また、再充填(取付け)も事実上不可能だと思います。別の方法を
試みる事になるでしょう。

以上のように、充填材絡みの雨漏り調査では再現が困難ですので諦めずに執り行っ
ていかなくてはなりません。

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