松戸市松戸の雨漏りで、照明器具と雨漏りの因果関係の事例です。
雨漏りがしてきて、突然照明器具もショートしてしまったとの事です。
お施主様は、雨漏りと何かしらの関係があるのか?、ととても心配なさっていました。
目視にて現状を確認しても、雨漏りがしている所と照明器具のある場所とでは約2m程度離れています。
これだけ離れているので、雨漏りの影響で照明器具がショートしたのかどうかの判断はつけにくい状況です。
水分計にて照明器具付近の天井の含水率を測定してみると、「6.3%」を表示します。
天井は、仕上げにクロスが貼ってあり、その下地はプラスターボードです。これらは通常水分は含んでいません。
プラスターボードの裏には断熱材が敷かれていますが、断熱材も通常水分は含んでいませんので含水率は「0.0%」を表示するはずです。しかし含水率が「6.3%」を表示していますので水分が含まれている可能性が非常に高いと判断されます。
ここで更に、赤外線サーモグラフィーにて天井の表面温度を測定します。
目で確認できる可視画像は上図のようになっていますが、赤外線サーモグラフィーで確認すると
照明器具の周辺の表面温度は、他に比べると低くなっています。
更に雨水が浸出している所から、照明器具の位置まで、表面温度が低くなっています。
上図は雨水が浸出している、エアコンの脇の壁と天井の可視画像で、
雨水が浸出していたところは、青くなっており表面温度は低い状態です。
その位置から照明器具に向かって温度は低くなっています。
目視で確認しただけでは、この様な状態になっていることは分りませんが水分計や赤外線サーモグラフィー等の機器を利用すれば、判断の補助になります。
照明器具がショートしてしまったことと、雨漏りとは全く因果関係が無いと言う判断は出来ないと思います。
通常2mも離れていれば、雨漏りとの因果関係は無いのではないかと、判断してしまうこともあると思いますが上記のように確認すれば、お施主様にも分りやすく、状況を確認してもらう事ができます。
赤外線サーモグラフィーや水分計は、使い方によっては、状況を判断する為に役に立つ機器であります。因果関係があるのであれば、対処の仕方も分かり、お施主様はそれだけでも少し安心できます。