天井からの雨漏り(木造 その1)
今回は雨漏りのお問い合わせを頂いて、現地で事前確認・雨漏り再現調査までの流れを2回に分けてご紹介します。
雨漏りしている建物の持ち主の方も知っておいて頂き、知識のない業者依頼しないようにする為の自己防衛の武器としてお役立てください。
概要としては、築13年、木造壁式構造(2×4)で、雨量が多く風を伴う雨の時に雨漏りがするとの事でした、特に台風時は漏ってくるとの事。
おおよその事を伺い、実際に漏ってくる箇所を確認、この事例の場合は天井点検口を付けてありましたので、天井裏も確認します。
建てた建設会社が、何度か修繕を行っているようですが解決には至ってません。
天井内の様子は下の写真で
入隅部分に黒い位シミの様な跡が確認できます。
外観からの状況は下の写真です。
天井に漏って来る為にはどこから雨水が浸入したら漏って来るか。
コロニアルの屋根、雨押え板金、サイディングの排水の隙間等は特に異常がない模様、入隅のシーリングは建てた建設会社がシーリングを充填しているとの事でした。
更に上を確認すると
サッシが有り、縦枠と外壁の取合いは先ほどの会社がシーリングをしておりましたがサッシ上枠と外壁の取合いはシーリングを新たに充填はしていませんでした。
2階の窓から更に上の屋根と外壁の取合い部分を確認。
壁止まり役物は入っておりますが、何か怪しい折り方になっています。
他にも何箇所か疑わしい箇所を確認して、ヒアリングでじっくりお伺いします。何箇所か疑わしい箇所が有りますので、その説明と今回は再現調査を行うにも足場が必要な旨をご理解いただき、雨漏り再現調査(散水調査)のお見積りを提出します。
事前の確認時に雨漏り診断士などの資格を持った者が、建物の構造を理解しどのような経路で雨漏りがしているのか、雨水浸入箇所を想定していきます。
ここで重要になるのが、ヒアリングをしっかり行う、雨水浸入被疑箇所を出来る範囲で確認することです。
仮説を立てて雨漏り再現調査(散水調査)で検証する、を繰り返していきます。
しっかりと仮説を立てることが重要になります。
その後雨漏り再現調査のご発注を頂いて、雨漏り再現調査(散水調査)を行います。
次回は雨漏り再現調査(散水調査)の模様をお伝えします。