アルミサッシの水切りの上にシーリング材が充填されています。このシーリングが劣化するとこの部分から雨水が建物内に浸入してしまいます。水切り部分を断面図で見ると下図のようになっています。
水切りは通常見えている部分は下を向いたL型ですが、実際には立上っており、サッシのつば部分に重なって固定されます。
固定する時はビスで止めますので、シーリングが劣化すれば、そのビス穴から雨水が建物内に浸入してしまい雨漏りの原因になります。
また、下図の写真の様に、水切りがサッシのつばより短い場合は、シーリングが劣化すれば建物内に雨水は浸入します。
拡大した写真をご覧ください。
シーリングが劣化すれば、青矢印部分から建物内に雨水は浸入します。
特に鉄骨造ALCの建物は、止水をサッシ廻りのシーリングに頼っている為にこの水切りの上のシーリングは重要になります。
本来であれば、この水切りの立上り部分がサッシのつばの後ろに取り付けられていて、サッシのつばより大きいものであれば、雨水が浸入しても、建物内に入らずに排水できるのでしょうが、現在はサッシのつばの手前に水切りの立ち上がりが取り付けられているためシーリングが重要になってきます。