鉄筋コンクリート造(以下RC造)の出窓からの雨漏りの事例です。
4階建ての建物で、4階の西面の出窓の下の床に、雨が長く降ると雨漏りがしてくるとの事でした。
お伺いした時は、前日に雨が降っていましたが床に水が溜まることはなかったそうです。水分計を使用して含水率を確認すると、一部に数値が高い箇所もありました。
続いて、赤外線サーモグラフィーで表面温度を確認してみます。
まずは可視画像です。(実際に目に見える画像)
続いて、赤外線サーモグラフィーの画像です。
壁の温度が他よりは低くなっている箇所が有ります、また水分計での含水率も高い位置と重なります。
念のために出窓の天井部位分も確認しておきます。
出窓天井部分の可視画像です。
続いて赤外線サーモグラフィーの画像です。
出窓の天井部分の温度が低くなっている箇所が確認できます。
水分計でも確認すると
他の箇所よりも含水率が高くなっていることが確認できます。
この様に、赤外線サーモグラフィーや水分計を使用して現状を確認していますがこれらの機器は、あくまでも現在の状態がどうなっていると言うことが分かるだけです。
この機械を使えば、雨漏りの原因が分かる等と言うことはないと断言できるでしょうが、事実を知る為の補助的は役割として使う分には、とても役に立つツールと言えます。
雨漏りの原因を調べる為には、室内でのどのような状態になっているかをしっかりと把握して、お客様からどのような時に、雨漏りがするのかをしっかりとヒアリングをして情報及び状況を確認します。
どのような雨の時で、風の向きはどうだったか、降っている時間は長かったか等出来るだけ思い出して頂き、情報として仕入れます。
この後に外部から確認しますが、その全てを総合して疑わし箇所を特定していきます。
外部の確認事項について、この続きは次回に・・・