沿岸部のビルでの屋上防水改修工事の状況です。
RC造3階建。震災の影響からか、外壁・スラブ共にひび割れが顕著でした。
屋上階下の雨漏り被害も大きく、確かに既存防水層は機能を果たしていませんでした。
防水層の劣化が酷くない場合は通常、撤去せずオーバーレイ工法により産廃費用と工期を圧縮するのですが、こちらはスラブにゴムシートがほぼ接着していない状況でしたので、全撤去です。
既存ドレン廻りも撤去です。
鉛製の改修ドレンを挿入。これで1番の弱点である排水廻りの補強ができました。
補強クロスを敷いた上に、改質アスファルト防水材を塗布します。
トップコートを塗布して仕上げです。この工程は美観性の付与のみではなく、紫外線等からのダメージから防水層を守るための保護層の意味合いがあります。
完成です。
この後、外壁の下地補修、シール、塗装という流れになります。