一般の戸建て住宅で問題になることは少ないのですが、店舗や事務所で床が三和土の場合「雨漏りで床が濡れている!」という状態になる場合があります。これが基礎巾木からの雨漏りです。
木造や鉄骨造に関わらず、基礎は全て鉄筋コンクリートという構造になります。
コンクリートは様々な要因でひび割れします。材料、施工、地盤、地震などの外力によるものなどです。
ヘアクラックと言われる微細なひび割れは特に心配いりません。
0.3mmを超えるひび割れ、特に貫通クラックは専門業者による調査と補修が必要です。
放置すると内部の鉄筋の発錆の原因となり、建物の強度に悪影響を与える場合があります。
あと、シロアリの侵入口になることも。。。
写真はひび割れに対してエポキシ樹脂を注入している状況です。ひび割れの空隙に高強度のエポキシ樹脂を充填することにより、防水と物理的強度の復元効果があります。
さらに専用の防水材を塗布して仕上げると、美観性の向上にも繋がります。
最後にやってはいけない補修方法の一例を。
シリコンシールのクリアを塗ってます。これはやめてください。美観性以前に長い期間は持ちませんし、近い将来、必ず黄変します。他の材料も上塗りできませんので、この現場を補修してくれと言われたら、私たち専門業者も頭を悩めます。
ご自分で修理なさる前に、まずは専門業者に相談することをお勧めします。