こんにちは!千葉市若葉区にて、雨漏り調査・修理をしております。千葉店の宮垣です。今回は、雨漏りと屋根傾斜の関係について、簡単にお話しします。
前編はこちらです。 雨漏りと屋根の形状種類(前編) 千葉店
屋根には、何故傾斜がついていると思いますか?それでは、平らにした場合から考えますと、新築建築コスト面のアップと、維持していく為のメンテナンス費用がかさむ事ではないかと言われています。また、予想していた以上に自然条件の影響(雨・風・紫外線)を受け易く、居住スペースとしての使う頻度が少ないと言う事も言われています。
つまり、利用価値が少ないと言う事です。その様な理由から、本来雨風をしのぐ為にはどういう形が好ましいかと言う議論になり、雨・風・太陽の熱を遮る構造にする為には、屋根に傾斜をつけ対策を講じる必要がでてくる訳からです。
この傾斜の目的の第一は、屋根材に当たった雨水に、角度をつける事により、一番低い所(軒樋のある部分)に屋根表面を滑らす様スムーズに排出するのがその理由です。また、適当な傾斜がある程、雨漏りの発生は少なくなり、風を逃がす効果もあります。
次に、屋根の種類と勾配(角度)の関係についてお話し致します。住宅展示場に見学に行かれた方なら一度は耳にしたかと思いますが、「この建物の屋根は6寸勾配です」とか「この位の勾配がないと雨漏りの原因になります」とか、この勾配と言う言葉を、建築用語として良く表現します。
この勾配と言う意味なのですが、例えば6寸勾配ですと、横に10コマ進み、上に6コマ上がった、その交点で三角をつくった角度が6寸勾配です、4コマだと4寸勾配と言う事になります。
それでは、屋根の種類別にて、最低勾配についてお話しします。
瓦屋根は4寸勾配
スレート瓦(コロニアル)3寸勾配
長尺鉄板屋根(瓦棒葺屋根)2寸勾配
この最低勾配が決められている理由は、先程もお伝えした通り、屋根本体の目的は、雨・風・紫外線の直接当たる部分の回避が第1の目的の為、その際、なるべく屋根裏側に雨・風が廻りにくい様、勾配(角度)があった方が好ましいからです。よって、最低基準を決めている訳です。一番バランスが良い勾配は、4寸勾です。メンテナンスが容易である事・コスト削減につながる事・雨漏り発生が少ない事において,適当な勾配かと思います