今回の施工事例は、台東区にあるテナントビルの鉄部塗替え及び階段防水工事です。
今回も、前編・後編に分けて、じっくりと事例紹介を進めて参ります。
建物の全景写真をご覧ください。
道路の真横が、屋上まで続く鉄骨階段になってます。
また、階段の踏面(ふみづら)と踊場・エレベーター前ホールの床はウレタン防水材がかかっております。
屋上にも鉄骨階段・タラップ・鉄扉などがございます。こちらも塗替えます。
施工前の状況
- 鉄部は、全体的に錆が膨らんでしまっている。
- 鉄扉の表面は、色褪せ、チョーキング、剥離現象が目立つ。
- 共用部床のウレタン塗膜は、膨れの形跡が多数見られる。
- ノンスリップの金物の廻りは、特に劣化が激しい。
- 既存のウレタン塗膜がかなり薄い。
- 踊場の勾配が、整っておらず、水溜りの解消に長時間を要する。
- テナントビルなので、人の出入りが激しい。
今回の施工プラン
- ケレンで取り切れない錆が広範囲に残る可能性が高いので、錆除去後、浸透性のプライマーを使用して入念に塗装の前処理を行う。
- ウレタンの塗膜がかなり薄い上、膨れの形跡が多数あるので、可能な限り剥がして、下地を平滑に整える。
- 踊場の水溜りがひどい箇所は、勾配の調整をする。
- 階段のノンスリップの金物はまだ使用可能なので、再利用する。ゴムタイヤのみ新品と交換する。
- 全フロア、飲食関係のテナントが入っており、食材の搬入搬出が頻繁にあるため、高圧洗浄機を使用することが出来ない。手洗いで堆積した埃や油分を塗装可能な状態になるまで除去する。
テナントビルで、人の通行が多い上、工事着工が年末であったため、施工の段取り次第では、年明けに食い込んでしまう可能性もありました。
当社の担当スタッフたちにとって、「年内に終わらせて新年を迎えて欲しい。」という思いと「妥協はしない」という信念の挟間で、悩みながらやりきった現場だったようです。
それでは、工事の様子を見ていきましょう!
鉄部ケレン(錆を念入りに除去します。)
除去しきれない錆には、錆面浸透性プライマーをしっかりと塗り込みます。
実は、ここまで来れば、鉄部塗装工事の山は越えたも同然です!
錆のケレンで、その後の錆の進行具合や仕上がりの美しさはほぼ決まってしまいますからね!
錆止めと上塗りを塗っていきます。その際、切付部にはシーリング材で防水処理を施しておきます。
上塗りは、階段裏の写真でご覧ください。
ここからは、防水工事と並行して工事を進めて行きます!
その様子は、次回、後編にてご紹介したいと思います。
屋上の鉄骨階段・鉄扉・塔屋高架水槽架台の施工前・後の写真をご覧いただいて、本日のブログの結びとさせて頂きます。
最後まで、お付き合いいただきまして、誠に有難うございました。
また来月お会いしましょう!!!