これ、なんだかお分かりになるでしょうか?
写真に説明を加えましたが、実はこれ、天井裏の天井と梁の箇所に水滴がびっしり
付着した様子を撮影したものです。
通常、比較的新しいマンション等のRC造の場合、結露防止の意味もあり、外部に面した内壁側に断熱材を吹付してありますが、この建物に関しては外部に面しているにも関わらず、サッシ上部の梁に断熱材が施工されていませんでした。
竣工時期が23年前ですので、このようなケースもあったのかもしれません。
なぜ結露が発生するかは、結露発生のメカニズム等で検索するとたくさん出てきますが、空気は温度が高い程、たくさんの水蒸気を含む事が出来ます。その温度が急速に冷やされた場合、空気に含む事ができなくなった余った水蒸気が水滴になるという訳です。この事をその空気の露点などと言いますね。
建物の場合は、室内と室外の温度差を少なくしてあげれば結露は発生し難くなります。
その為に断熱材や防湿材を用いて、温度差をつくらないよう工夫しているわけですね。
散水試験を実施せずに補修工事を直接実施して欲しいというご希望が時々あるのですが、何度も雨漏り補修工事を実施しても止まらないケースという事が稀にあります。
この夥しい結露を見て、結露を疑うという視点も大切な事だと改めて感じた現場でした。