雨漏り調査の以来を受けました。
ALC外壁の4階建てのアパートで、1Fテナントのサッシから雨漏りするとのことです。
かつて、いろんな業者がこの物件の雨漏りに関わったのですが、一向に雨漏りが止まらなかったらしいです。
もちろん散水調査も数回したらしいのですが雨漏りは再現出来ずに、結局はALC外壁のクラックをシーリングで埋めて、様子を見ると繰り返しでした。
「散水調査をして雨漏りが再現したことが無い!」と言われても、やはり散水調査です。
ALCクラックはシーリングで埋めてあるのですが、シッカリとUカットしてシーリングをしていないので施工して1~2年ですが切れているところが数箇所あります。
かなりの時間を要して散水したのですが、一向に水が出てくる気配はありません。
お客様からいろいろヒヤリングして気になる部分が出てきました。
1Fテナントは元々駐車場で後から改装してテナントにしたらしく、駐車場時代の名残りの下がり壁の水切りがサッシ上についています。
ちょうどサッシ上に水切りのジョイント部分があります。
ここもシーリングで埋めてあるのですが、薄膜で切れています。
最初、ジョイントに垂直に散水していたのですが雨漏り再現せず。。。
しばらくしてからある仮説を立てました。
「ジョイント部分の連結が雄雌で繋いであるのではないか?だとしたら右方向や左方向の雨風で雨漏りしたりするのではないか」と。
案の定でした、雨漏り再現です。
かなり手こずったので焦りました。
焦った結果が雨漏りを再現させすぎました、大量に雨漏りが再現しています。(汗)
写真にあるのが、水切りのジョイントです。
垂直方向と右方向から散水しても雨漏りは再現しませんでしたが、左方向から散水すると15分くらいで雨漏りが再現しました。
手こずったケースの散水調査です、以上!