雨漏りの原因が屋上からの雨水侵入だった場合にするのが防水工事です。
防水工事の仕様は数種類はあります。
- FRP防水
- ウレタン防水
- シート防水
- アスファルト防水 等々
現在の状況や施工性、もちろんご予算も含めてご提案となるわけですが、気を付けなければならないのは工法です。
防水には大きく分けて【密着工法】と【通気工法】の2種類があります。
密着工法は屋上の床面に対してそのまま塗るあるいは張る工法です。
通気工法は湿気の逃げる層を1層作り、その上に防水をする工法です。
一般的に密着工法の方が、値段が安く魅力的なのですが施工完了後に懸念されるのが防水の『膨れ』です。
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ウレタン防水が膨れている状況。 | その浮いてる部分をくり抜いた状況。 うっすら湿気が確認できます。 |
これは施工前の状況写真ですが、新たに防水した場合でも理屈は同じです。どういう事かと申しますと、建物内部に長年蓄積された雨水の残留水分が、真夏の太陽で熱せられたことにより蒸発しようとして『膨れ』につながっているという訳です。
出て行こうとする湿気、それを塞いでいる防水層。
これでは不具合が起きるのも当然かと思います。ちなみに秋頃の比較的気温が安定している時期に施工し翌年の夏に膨れが起きる事もあります。
いずれにしましても、屋上を防水する場合に密着工法では無理があり、通気工法にしなければいけないケースが多くあります。
下の画像は通気工法での施工風景になります。
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■ウレタン防水通通気緩衝工法 通気緩衝シートの上にウレタンを流していきます。 |
■塩ビシート防水機械式固定工法 緩衝マットの上にシートを張っていきます。 |
この施工方法ですと湿気は脱気筒と呼ばれる筒から逃げる事になります。
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通気工法は不具合のリスクを減らす安心の工法です。屋上防水をご検討の方は通気工法をご検討ください。