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雨漏り110番 | 雨漏り診断士が確実に解決します » たかが資格、されど資格
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たかが資格、されど資格

先月、「NPO法人雨漏り診断士協会」が実施した第2回雨漏り診断士資格認定試験の結果、実に20数名の「雨漏り診断士」が、新たに誕生することになった。

雨漏りに真剣に取り組む仲間、いわゆる「同学の士」が増え、とても嬉しい気持ちと、自らの手でライバルを育てているという気持ちがあいまって、(後悔か?笑)複雑かつ微妙な緊張感がこみ上げてくる。

しかし、この方向性で走り出した以上、このまま目標まで突き進むほかない。
消費者保護と業界浄化の観点から、同志たちとしっかり手を取り合い、雨漏り業界の先頭に立って、ただひたすらにリードし、引っ張っていくだけだ。
結果はおのずと着いて来るはずだ・・・・・・・・・・・・・

今回、多数の「雨漏り診断士」を、広く世間に向けて輩出したわけだが、この「雨漏り診断士」という資格に、どれほどの価値と重みがあるのだろうか。
今回新たに誕生した「雨漏り診断士」たちは、はたして消費者の期待に充分応えられるだけの能力を有しているのだろうか。また、その根拠や裏づけはしっかりと確保されているのだろうか。
多くの消費者にとって、この「雨漏り診断士」という資格は、本当に信頼出来る価値ある資格なのだろうか・・・・・・・・・・・・・・・

それらの問いに自問するたびに、我々は強いプレッシャーと大きなジレンマに悩まされ続けてきた。そして、その問いについて常に真剣に深く考え続けてきた。

正直に言うと、
それらの問いに対する確固たる「答え」をいまだ持ち合わせていない。
現時点では、この「雨漏り診断士」の資格に、
確固たる「裏付け」を確保するにいたっていない。残念ながら、これが現実なのだ。

しかし、我々として、ある一定の「責任」をはたすことは可能だと考えている。
そ れは、「NPO法人雨漏り診断士協会」が「雨漏り診断士」の資格認定機関であるだけでなく、認定した後の「雨漏り診断士」に対する指導・教育・育成機関で もあること。さらには「雨漏り診断士」という資格に有効期限を設け、その「登録更新」に関する権限を有していることに依拠する。

そもそも、いわゆる「資格」の価値とは何か?

例 えば、我々がたずさわる建設業界において、最も権威があり、かつ最も価値の高い資格の一つに「1級建築士」がある。合格率は6%〜10%前後と極めて低 く、この資格を取得するためには相応の勉強と大変な努力をする必要がある。この資格を有する者は、建設業界において、かなりの権限を持つことになる。そう 言った意味では、非常に価値の高い素晴らしい資格だと言える。

しかし、よくよく考えてみたとき、今、我々が真剣に、そして真摯に取り組ん でいる「雨漏りトラブル」。この「雨漏りトラブル」という問題が起きている建物は、全て、それらの1級建築士あるいは2級建築士が設計した建物であり、そ の設計を元に、1級施工管理士や1級施工技能士によって管理かつ施工して造られた建物なのだ。世の中の全ての建物が、ほとんど、彼らの手によって建てられ ている。

もちろん雨漏りの原因の全てが「設計」にあるわけではないし、また、同じように全ての原因が「管理・施工」にあるわけでもない。
ただ、ハッキリと断言出来るのは、それらの「価値の高い資格」を持つ人たちの手によって建てられた建物で、実際に雨漏りが起こっているという現実があるということ。

こ こで、1級建築士や1級施工管理士の「資格の価値」を貶めることは本意ではない。逆に、それらの資格の重要性については、誰よりも理解してるつもりだし、 同志達の中にも、それらの資格を有する者は多い。決して、それらの「資格の価値」について否定しているわけではないのだ。
ただ、一つだけ強く主張したいことがある。
それは、「資格の取得が大切なのではなく、資格取得後の仕事こそが大切なのだ」ということ。

重要なので繰り返すけど、決して資格の取得が大切なのではなく、資格取得後に、その資格に見合う「良い仕事」をすることが大切なのだ。と、強く言いたい。

我々には、「雨漏り診断士」の資格を認定した者に対して、常に向上心を持ち続け、研鑽し、雨漏り診断士としてのレベルアップをはかるよう指導する義務がある。そして、そのための指導、教育、育成に関わる活動を積極的に行わねばならない。

雨漏り診断士たちが、いつでも勉強出来るような場所を提供し、彼らにとって有益な情報を発信をし続け、雨漏り診断士に対して強力な啓蒙活動を続けていかねばならない。
さらに、雨漏り診断士に対する管理も徹底し、消費者からのクレーム(恣意的でない)があった者や、雨漏り診断士として不適格と認める者にを排除し、雨漏り診断士の品位の保持と能力レベル向上に努めねばならない。
また、雨漏り診断士に対する万全のフォロー体制も必要だろう。

ある一人の雨漏り診断士が解決出来ない問題があった場合、より経験値の高い雨漏り診断士を応援に派遣するなど、可能な限りバックアップしていく必要もある。

我々には、消費者に対して「雨漏り診断士」という資格を認定した責任、「雨漏り診断士」を世に出した重い責任があると思うのだ・・・・・・・・

確 かに「雨漏り診断士」という資格は、1級建築士や1級施工管理士と比較すると、とても取得しやすい資格になっている。ある意味、門戸を広く開いている資格 と言うことが出来るだろう。その代わり、資格を取得したあとの自己研鑽と努力を強く求める。言うなれば、合格するまでが難しくて卒業し易い日本の大学では なく、入学したあとにどれだけ勉強したかに重きをなし、入り易いが卒業が難しいアメリカの大学のようなイメージだろうか。

一件でも多くの雨漏りを解決するために、より多くの「雨漏り診断士」を輩出する必要がある。そして、消費者を守り雨漏り診断士のレベルを高く保持するためには、資格取得後の管理が大切になってくる。その2つの要求に同時に応えるべく研鑽と努力を続けていかねばならない。

うーん、なんだかとりとめがなくなってきたなあ。
相変わらずダラダラの文章になってしまった。(苦笑)

いずれにせよ、この活動はライフワークとして続けていこうと思う。
これからも多くのライバルを自らの手で育てることになるけれど、良い意味での「正々堂々の競争」なら、むしろ望むところだ。
彼らに負けないよう、よりいっそうの精進と努力を続ける覚悟は出来ている。よい意味での競争を通じて、社会に貢献することが出来れば本望でもある。

今日の結論。

競争大歓迎、好敵手との良い意味での競争が自らの成長につながる。
まだまだ道は険しく遠い・・・・・・・・・・・・・