台風一過でスッキリ晴れ上がった日曜日の朝。
道路にはゴミや葉っぱが散乱して、今回の台風の激しさを物語っている。
毎度のことながら、台風当日は、電話やメールの問い合わせが殺到したんだけど、その中に2件、雨漏りが再発したという連絡が入ってきた。
グループ全体で年間で200件近くの雨漏り補修工事をやってきてるので、パーセンテージで言えば、かなり低い確率ではあるのだが、雨漏り再発の連絡を受けるたびに、雨漏りの難しさ、その奥の深さが身に染みてくる。
もちろん、再発するケースというのは、あくまでも応急処置として対応した物件に限られる。
当社で「完全責任施工」した物件で再発するケースはほぼ無い。
「完全責任施工」の場合は雨漏り原因を根本から解決してしまうので、1次防水のみならず、2次防水にいたるまでキッチリ手当てしているからだ。
今回、再発した2件も、お客様のご予算やご要望を考慮したうえでの応急処置的補修工事で、1次防水のみの手当て、つまりシーリング工事主体の補修工事をした物件。
なので、雨の量や強さによっては1次防水を越えてしまい雨漏りする可能性は充分に考えられる。
元々、雨漏りをしてしまった物件なので、2次防水のトコロまで行かれたらお手上げ、という理屈になる。
しかし、いくら「完全責任施工」じゃないからと言って、ウチには責任がありませんから、と逃げるつもりは毛頭ない。
雨漏りのプロフェッショナルとしての誇りを守り、雨漏りに関する知識と技術を、よりいっそう高めていくためにも、こういう数パーセントの確率で起こってしまう「再発物件」こそ、むしろ自らを鍛える場であり、成長のチャンスとも考えられるのだ。
若い頃の自分を振り返ると、難しいコトを避け、難しい問題から逃げ続けていた時期があった。
でも、ある時、気付いたのだ。
難しいからといって逃げても、決して問題は解決しない。と。(当り前だ・笑)
この「当り前」に気付いてからは、難しいコトから逃げずに、むしろ積極的に立ち向かってきた。
そういう姿勢に方向転換してから、全てが良い方向に向ってきた気がする。
というワケで、雨漏りは難しい。
だけど、難しいからこそ面白いし、チャンス満載なのだ。
そして、ビジネス的に考えれば、難しいからこそ、『参入障壁』にもなる。
今回の「再発物件」は、むしろ前向きにとらえて、積極的に挑まねば。
と、言いつつも、
できれば再発しないほうがいいと思ってます。(苦笑)