朝のうちは事務所でPC仕事。
10時頃に事務所を出て、世田谷区下馬へ。
11日から始まる外装改修工事の近隣挨拶を済ます。
午後イチで渋谷区千駄ヶ谷Mビルへ。
この物件は、非常に難しいタイプの雨漏りで去年から継続調査中なのだ。
今日は、漏水箇所の天井に点検口を取り付ける予定。
テナントさんの事務所なので、平日では仕事の邪魔になってしまうため、わざわざ祭日を選んでの工事だ。
点 検口を取り付ける前に、漏水箇所及びその周辺の蛍光灯カバーを外して天井を覗いて見たのだが、雨漏りの経路が全くわからない。いや、わからないと言うより も、普通に考えれば経路が存在しない、って感じ。漏水箇所の上部及びその周辺に全く経路らしき跡がないのだ。もちろん、雨水が空気中を横に飛んでくるワケ がないのだから、必ずどこかに経路はあるはずなのだが・・・
我がNPO理事長のHさんにも見てもらったのだが、1級建築士であり、現場監督としても長年建築に携わっているHさんをもってしても
「うーん、どっから来てるんだろ?????」
と、首を捻るような状況。
私自身も、これまで数え切れないほどの雨漏りを見てきているが、RCの雨漏りでは、今までで一番難しいケースかも・・・
そんな状況下でも、いくつかの仮説をたて経路を追っかけているうちに、上階の開口部に大きな不具合箇所を発見。おそらく確率的には、かなり高い確率でココが原因だろう、という推論が成立。
仮に、万一現状の雨漏りとの因果関係が無かったとしても、いずれにせよ修理しておくべき不具合には違いないので、とりあえずこの部分の補修をすすめることにした。
それにしても、本当にレアな雨漏りだ。
こんな雨漏りもあり得るのか・・・ってのがHさんとの共通の感想。
軽天のバー伝いに5メートル以上も離れたところに「点」で漏水するなんて。
いまだに信じられない気もするが、どう考えてみてもソレしか経路が存在しないのだ。
雨漏りって奥が深い・・・
雨漏り日本一を目指す、などと偉そうなコトを言っておきながら、まだまだ勉強が必要なことを痛感した