3階居室天井への雨漏り具象に対する調査、診断
風雨が強い雨の際、一定時間を超えた時に3階天井の照明器具や壁際から多量の雨漏り具象が発生した案件に対し散水調査を行った。
4階バルコニーの壁にある、各所貫通部(配管)、開口部(窓回り)並びに外壁への散水調査を行った結果、4階バルコニー外壁貫通部から浸入し3階天井への雨漏り具象につながっていることが確認できた。
メカニズムとしては、通常の降雨の場合壁への雨掛かりは比較的少ないが、風雨が強いときなど壁面へ多量の雨水が当たり、設備配管貫通部の不具合部分などから雨水が内部に浸入し、内部に浸入した雨水がコンクリートスラブ上部に滞留していき、ジャンカやクラックを伝い下階コンクリートスラブ天井から浸出した雨水が、内装天井の裏に滞留していきダウンライトから浸出したものと判断した。
雨漏り具象を確認している3階天井照明器具へ養生
4階バルコニー壁への散水
3階コンクリートスラブ天井への浸出を確認
3階天井照明器具からの雨漏り具象を確認
雨水浸出前のサーモ映像
雨水浸出後のサーモ映像