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吹き抜けのある勾配天井からくる雨漏りの落とし穴 千葉店 | 雨漏り110番 千葉店
吹き抜けのある勾配天井からくる雨漏りの落とし穴 千葉店

最初の雨漏り調査の大切さ!「吹き抜けのある勾配天井からくる雨漏りの落とし穴」
こんにちは!千葉市若葉区にて、雨漏り調査・修理をしております。千葉店の宮垣です。千葉市若葉区誉田町の住宅にて、ガルバリウム鋼板金屋根の雨漏り修理を行いました。その時の施工状況をご報告いたします。

今回の住宅は自然素材を中心に構成されていて、内部の構造材及び床材は木の風合いを前面にイメージされており、天井は勾配天井・内壁は調湿効果の高い塗り壁で、とても優しさにあふれてる住宅でした。
最初の雨漏りは3年ぐらい前に、2階の勾配天井の内壁面の一番下がってきた部分から雨シミが発生して、その後はだんだんと柱と桁材の露出部分の木にまで雨水が確認されてきたそうです。当然建ててもらった工務店に修理を依頼、いろいろ調べてもらいましたが、結論的として湿気からくる「水シミではないか」と言う事で屋根斜め棟の部分に穴を開け、通気性のある網状のものを被せて生活内部の湿気を逃がし、様子を見て欲しいと言う事になったそうです。

建てた工務店さんとそんなやり取りを何回か行っている内に、工務店が倒産、雨漏りは止まらず、誰に頼めばよいのか分らず大変困っていた所、当社をネットで見付け聞いてみる事にしたそうです。

今回の外壁は隙間の多い角波の金属外壁だったので、雨漏り修理は2回に分けて行いました。最初は雨シミのある外側の外壁軒天井・窓廻りにシーリングを施し、少し様子を見て頂きました。

  

やはり、雨漏りは再発。次に日にちを改め屋根に散水調査を実施、その調査の結果、外壁からではなく屋根の大型の金属製棟板金内部から漏っている事を確認、見積もりを提出、今回の修理と言う事になりました。以下が工事の状況です。

1.施工前

 

2.既設大型屋根板金取り外しスタート(とてもしっかり雨仕舞いをしている様に見えますが・・・・。)

 

 

3.板金内部通気網(ベントロール)取り外し(びっくり!とても大きな穴が金属屋根ごと開けてありました)

 

 

 

●恐らくこの後から開けた穴から、内部の生活からくる湿気を通気させる目的で開けたものと推測します。そしてこの通気網にて高さと密閉性を回避、その後アスファルトルーフィングにてしっかり雨対策、更にとても大きな板金棟を被せる事により修理完了と言う流れではと推測します。
直接の原因はこの穴から雨水が入り、雨漏りしていましたが、考え方としては間違っていません。この斜めの板金部分に通気機能を配置する事に無理があり、何故この部分に通気機能を取り付けたかが疑問が残りました。写真にも大型の通気造作が屋根の一番高い所に施工してあるのが分ると思いますが、この造作だけでは湿気を排出出来ないと思った様で・・・。
次に湿気が溜まりやすいこの斜めの板金部裏側に開口したのではないかと思われます。まさしく、雨漏りと調査においての一番大事なところの最初の雨漏りの原因の見立てを誤ると、まったく違う方向で時間・お金・汗を費やしてしまう現象です。
当社がこの過ちを犯したとしたら冷や汗ものです。今回の雨漏りの原因は湿気ではなく、この金属屋根の棟廻りの施工方法に問題・原因がありました。
当社としては、写真4である通りの方法にて修理をしました。

4.棟板金内部雨仕舞作業

 

 

 

●簡単に説明しますと、特にこの様な寄棟と言う屋根の形状の場合、斜めからの雨が差し込み易く、その内部から雨漏りに発展してしまいます。特に今回の様な金属屋根の横葺で、しかも断熱材の入っていない屋根材は、熱膨張や人が屋根上を歩くことにより屋根表面が変形してしまい雨水が入る隙間を作り出してしまいます。そして、大事な部分ですが、ちょっとした作業(金属屋根の端末の切り口を返していなかったと言う点)をしなかった事も非常に問題があります。
更に今回改善に至るいまでに時間を要してしまった原因は、勾配天井の為、直接入り込んでいる雨漏りがとても確認しにくいという点もあるかと思います。

5.完成

 

●これだけ大きな穴を開けてしまっているので不安は当社としても残りますが、4カ月を経過していますが、今のところ雨漏りは発生していません。

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