こんにちは!千葉市若葉区にて、雨漏り調査試験修理をしております。千葉店の宮垣です。
2016年3月31日に、千葉県長生郡一宮町にて、雨漏り散水調査を行いました。
今回の住宅は築35年入母屋住宅です。
お客様より、南側の外壁に当たる様な雨が降ると必ず、1階広縁廊下天井と柱の部分から、雨が漏れるとの事で、散水調査試験を行う事になりました。以前この住宅は、ご両親がお住いになられていたみたいで、どうも、雨漏り補修を一度したのではないかとの事でした。
以下の写真は、散水調査の為の現場確認の際の写真です。雨漏りがしているだろうと思われる仮説検証として、一つ目は1階下屋、のし瓦・平瓦谷部付近。二つ目は2階サッシ廻りの木枠付近。三つ目は2階庇上の漆喰部分との散水計画を予測しました。
散水試験当日、2名体制で行い、下屋の瓦部から始め、のし瓦・外壁とのし板金の取り合い、谷部と、全体で約2時間前後行いましたが、雨漏りの発生は、確認されませんでした。
2か所目として、2階バルコニー部の所に有るサッシ廻りの木枠部分・アルミバルコニーの手すりが取り付けてある外壁との取付ビス部、サッシ木枠を納めている雨返し部等です。約2時間程度行いましたが、またも雨漏りの発生は確認されませんでした。
3か所目として、2階サッシ上についている庇の更に上のしっくい壁と木部です。
散水試験開始後、10分程度で、1階広縁柱付近に、雨漏れが確認されました。その後も、何度か同じ作業を繰り返し行いましたが、やはり同じ部分から雨漏りが確認されました。今回は、このしっくい壁と、露出している、柱・梁の取り合っている部分が、長年の時間に伴い、柱・梁がやせ隙間が出来たと思われます。
この結果をお客様にレポートとして報告、詳しくご説明をさせて頂た結果、柱・梁を交換する事は、構造上適当ではない事、また、その隙間をシーリングで埋めたとしても、数年でまた同じ結果になってしまう事など、さまざまな意見の交換後、現在のしっくいより下側の外壁と同じ、リブ目地外壁材を張る事になりました。
バランス面でどうかと思いましたが、物理的に、雨を当てない方法にて修理をさせて頂きました。
次回は、施工編として、お伝えいたします。有難うございました。