こんにちは!千葉県千葉市若葉区にて、雨漏り試験調査・修理をしております。千葉店の宮垣です。
今回は、そんな事ってあるの?アルミサッシから雨漏り発生!と題してお話しします。
雨漏り調査・修理を日々行う中、(約300件達成)1回の雨漏り調査で原因が突き止められ、1回の雨漏り修理で雨漏りがピタリと止まるのが殆どですが、中には止まらないケースもございます。
その時は本当に悩みます。迷路に入ってしまいます。今後の調査の行方が見えずただ立ち止まるだけです。
そんな時は、今までの調査が正しく行われてたかと言う観点から見直します。最初からやり直しです。
全く同じ事をするのも脳がないので、少し散水する角度を変えて同じ場所を一から散水調査をします。このやり方で、雨漏りが再現・確認出来た事もありますし、結果別の原因だった事もあります。
今回お話ししたいのはその逆で、雨漏りの原因が中々特定出来ない場合のお宅は、雨漏りが再発するケースは、比較的少ないのですが、簡単に雨漏りの原因が特定出来た時こそ要注意なのです。それは、造作している屋根・壁・ベランダからの漏水ではなく、アルミサッシそのものから漏水していたケースです。
先入観とは恐ろしいもので、まさかこの金属で出来た工業製品であるアルミサッシのレール部分から、浸入しているとは思いません。このアルミサッシレール部分を雨漏りの原因として疑ったら、外側に付いている全てのアルミサッシを疑わなければならないからです。
しかし、雨漏り散水調査を多数させて頂く中では原因がアルミサッシのレール部分や、硝子を留めてあるゴムパッキンから侵入しているケースに当たるのです。最初は、かなり驚きましたが、何件かこのケースに出くわす様になると、必ず雨漏りの原因仮説の中の一つに入れる様に今ではしています。
アルミサッシの種類を雨漏りしているサッシ別に大別すると、国内メーカーのアルミサッシ・海外のアルミサッシ・フロントアルミサッシと言って、店舗・大きな建物の規格サッシ・アルミサッシ自体が規格外の大きさのサイズのもの・後は木製で出来た外サッシです。
雨漏り散水調査の為の現場確認後、雨漏りの原因の可能性として認識していないと、ここに行きつくまでには、結構時間を要してしまいました。
最初はまさかと思いましたが、そのサッシを交換すると雨漏りは止まるのです。原因は、幾つか考えられるのですが、全て憶測ですが箇条書きしますと
■原因と思われる事項■
- サッシを組み立てた時に、ネジ締めがしっかり出来ていなかったか?
- 地震により、歪みが出来てしまい、コーナ部のつなぎ目に隙間ができてしまったか?
- 取付の際、取付開口サイズが合わないのに、少し無理して取り付けてしまい隙間が出来たか?
- サッシ自体のサイズを㎝単位で変更する様な事が現場で起こり、幅詰め加工をして取付けたか?
- サッシ本体を取付後に、何か強い力がサッシ本体に働いたか?
- 製造段階で、何か考えられない不具合が生じたか?
輸入サッシは、製品不良が多いのが原因です。フロントサッシは、このサッシを設計した設計士又は製作してしまったメーカ-にも原因がある様に思います。
雨漏りの仕事に携わって10年経ちますが、本当に様々な原因に出くわし、本当に難しい仕事だと再認識しています。