PC造、築30年、外壁・屋上とも外断熱仕様。
二階天井より雨漏り。
外部の状況を診断すると、防水層は一見機能していそうではあるが、水上部分の立上りは笠木下端まで10ミリ程度。アルミ手摺架台部も防水を巻き込んであり侵入した水の逃げ場も塞がれている。また外壁目地、シャッターボックス取り合いも侵入位置として考えられる。
外壁面の散水調査を終え、壁紙に残る茶色の染みあとに覚悟を決め陸屋根防水面への散水を開始。
侵入位置として考えられる最後の位置であったが、5時間の散水でも再現出来ず、雨天のため調査中止。
お客様には時間差で雨漏りの可能性があると伝えると同時に、経過観察をお願いしての帰社。
次回の作戦を練りながら、スケジュール調整をしていた翌日にお客様より雨漏りの報告有り。
2週間の記録により侵入位置の特定となる。
その後、いくつかの雨漏り修繕のご提案のうえ、修繕工事をご発注いただく。
修繕工事のご提案のため、防水層を一部撤去してみると以下の工事履歴が判明。
ゴムアスファルト密着工法
↓
押さえコンクリート
↓
ウレタン密着工法
↓
断熱押さえコンクリート
↓
塗布防水
↓
ウレタン機械固定断熱工法
いろいろとご迷惑をお掛けしましたが、無事工事も完了です。