散水調査で水抜き穴内部からの雨漏りだとは確認できていました。強い雨風が水抜き穴に当たると、水抜き穴内部に雨水が入り込み繋ぎ目で雨水が浸入して雨漏りをさせています。
ですが水抜き穴を塞ぐわけにもいかず、水抜きパイプを設置してそれ以外をシーリングで塞ぐ施工をしました。
これが水抜きパイプです。シーリング材料を扱った問屋さんに依頼すると用意してもらえます。
ガラス周りとサッシ繋ぎ目も2液のシリコンで打ち変えました。
その面の雨漏りは止まりましたが、2年経って別の面で同じ理由で雨漏りしていると最近見積もりの問い合わせがありました。
全面改修のご提案をしたのですが、そのときは「雨漏りしている面だけで良い」といわれましたので。
プレハブコンテナ事務所の雨漏りです。
屋根はプレハブコンテナによくある、勾配無しの屋根です。
勾配がありませんから雨水が絶えず溜まり、瓦棒やそれ以外の繋ぎ目から雨漏りします。
絶えず雨水が溜まっていると、繋ぎ目の中などで錆びたりして穴が空きますから、雨漏りして当然といえば当然ですが。(笑)
ちなみに事務所の方々は外人さんで、ホームページを見て問い合わせをしてこられました。
折板屋根のカバー工法で、新規に屋根を作ることにしました。
工事完了です。
]]>そんな危機感から当社でも、3年前から高校生の新卒採用の募集を始めました。6~7年くらい前では、ハローワークや民間の求人誌に出しても応募は2~3名はあったのですが、最近はまったくありません。この状態は地域によっても違うと思いますが、とにかく最近はそんな状態です。
ですから、思い切って3年前から高校生の新卒採用を始めましたが、大した発信もしてなかったのでまったく応募はありませんでしたし「新卒は来ないだろうな~」という業界かのイメージからくる自信の無さも、本音を言うとあったのです。
ですが今年は趣向を変えて「雨漏りハンターの、やりがいと魅力」と「雨漏りハンターを沢山育てることによる、当社のビジョンと社会貢献の中身」を前面に押し出して、熱く生徒や先生に語りました。
また支援学校からも、障がい者の職場体験も受け入れました。
そうすると、依然とは違い数名の問い合わせがきました。
現在、一名に内定を出しましたし、休みの日にはアルバイトで働きに来ています。
雨漏りハンターというよりは、技術は基礎的なことを教えている段階ですが「仕事がとても楽しい!」と言ってくれています。
まあ、思い方や考え方は伝えていますから、それを根底に置いて技術を学ぶわけですから「ただ覚えろ」では無いので。
長くなりましたがそんなことから、我々雨漏り110番のメンバーには建設業界的にも社会的にも、非常に重要な責任を背負っていると思いました。
「世の中から雨漏りを無くす!」の使命は、雨漏りを取り巻く建設業界の悪しき慣習を退治することに繋がりますし、とても難しい雨漏り修理は当然技量のレベルアップを求められますから職人の道を究めていくことになります。
そういう真摯な姿勢に「自分も雨漏りハンターになりたい!」と若い人材が憧れて入ってくる。その若い人材に仕事に対する想いや使命感、技術の伝承をしていく。
とにかく夢や希望、魅力を語れる存在が若い人材に語っていかないと。。。
そんな存在が雨漏り110番ネットワークの「雨漏りハンターなんだな~」と思う今日この頃ですかね~。
写真は窯業系サイディングの化粧板を張った、軒の無いキューブ型住宅です。
外壁表面の塗膜の剥がれが確認できると思います。
軒の無い住宅の外壁は、雨風や太陽光がまともに当たります。
絶えずそうなることにより、サイディング表面の塗膜が剥がれたり、シーリングの劣化を早めたりします。
早くて2年くらいでそうなり始めます。
そうしてはがれた部分や、シーリングの剥離した部分から雨水が浸み込み、サイディングその物を劣化させます。
北陸や寒冷地では凍害で更に劣化を早めますし、悪くなるとサイディングが外れたりします。
隣接する家があり、雨風や太陽光が当たりにくい場合もあるのですが、どこか一面雨風や太陽光が当たるはずですから、その面はメンテナンスが絶えず必要になります。
最近の窯業系サイディングでは、雨がかかることによりセルフクリーニングする外壁も出てきていますが、シーリング材がそれに対応できないはずですし、サイディングを施工するときにカットした部分は、きちんとタッチアップ塗装していないと、雨水は浸み込みやすいです。
25年以上、一日2件くらい窯業系サイディングを外壁として張った住宅を見てきた経験からの、軒無しキューブ型に窯業系サイディングを張った住宅に対する当店の見解です。
現場最前線の見解ですから、建築の現場監督さんや設計士の方でも知らない方は沢山いますからキューブ型住宅を新築される方は参考にしていただければ幸いです。
下の写真はガルバリウム鋼板を外壁として張った軒無しキューブ型の住宅です。
ガルバリウム鋼板は、逆に雨がかからないと表面が腐食して白錆が発生すると聞いています。
ただ、繋ぎ目が沢山あり外壁内に雨が入りやすく、中の2次防水はシッカリと施工する必要がありますが、物自身が長持ちするので軒無しキューブ型住宅を建てるのであれば、外壁はガルバリウム鋼板をお勧めします。
サッシの周りには、外壁の窯業系サイディングのクラックにシーリングを塗りつけた後が数箇所あります、雨漏りを止める為にシーリングを塗ったらしいのですが、雨漏りは止まらずに現在に至っているということです。
目視でみると、サッシ枠の角パッキンが劣化して隙間が開いています。
それで、サッシ枠の角に散水してみると下に水が漏れてきました。
サッシを入れ替えるためにシーリングを切った状態です。
どうやら中の2次防水の透湿透水シートや防水テープも適切に施されていないようです。20年以上前に建てた建物にはよくある話ですが、もう一つの雨漏りポイントとしてはサッシ表と外壁表面がフラットになっていることです。
サッシ枠は、サッシ枠角の隙間から浸水しないようにパッキンを挟んで、サッシを組み立てます。しかしパッキンは永久的なものではなく、いずれは劣化してそこから浸水するようになります。
ですから最近の住宅瑕疵担保責任保険の設計施工基準では、それに対策した施工基準になっています。
サッシを外した状態です、窓台の木が長年の雨水の浸入で真っ黒になり崩れています。
写真では分かりにくいのですが、新しく取り付けたサッシは外壁の窯業系サイディングの表面よりも3cmくらい出して取り付けてあります。これだとサッシ枠角のパッキンが劣化しても、建物内に浸水することはありません。
2次防水がシッカリ施されていないのと、外壁の窯業系サイディングのクラックの状態から、いずれ起こるであろうサッシ以外の雨漏りも想定して、玄関ポーチの上の外壁を外壁板金で重ね張りしました。
南面で、風雨が当たりやすい面なので外装には過酷な面ですから、ここまですると安心です。
]]>