散水調査で仮説箇所の診断を実施して、漏水個所は確認できましたが、先ほどもご説明した通り、今回は浸入口が複雑な為、更に仮説をたてて調査を念入りに行い確認した所、天然石貼りのジョイントの繋ぎ目のシーリング部、開口部、サッシ接合部と確認できました。
散水調査で重要なのは、浸出口は1ヵ所でも浸入口は何カ所でもあり得るという事です。
出口が分かっていて入り口を散水点検で確認で解決ではありません。更に可能性を仮説し、それ以上の原因や可能性も追及しないと、再発の可能性はより高くなります。
100%の解決に近づける理屈を調査して行くことが大事です。
被疑ヶ所の確認が出来たら解決に向けての修理を行います。天然石は撥水剤を塗布して雨水の浸透を防止して、継ぎ目のジョイント部、開口部周りはシーリングのみで雨水の浸入を防止していますので新規打ち替えを行いました。石の厚みが厚くシーリングの内側は空洞になる為スポンジのバッカー材のみでシーリングを止めている為、特にバッカー材とシーリング打ちの施工は重要です。修理が完了し一時的に終わりましたが、最後にもう一度修理箇所の散水点検を行い再確認をして今回の雨漏り調査、修理の工事は完了です。
しかし今回は、天然石を撤去して、内側の浸入口の確認が出来ない為あくまで外部からの浸入を止める修理でしたので、今回の工事個所以外から雨水が浸出すれば再発の可能性はあります。その他の可能性と次回の計画もご説明して今回の調査、修理は完了となりました。