今回の住宅は自然素材を中心に構成されていて、内部の構造材及び床材は木の風合いを前面にイメージされており、天井は勾配天井・内壁は調湿効果の高い塗り壁で、とても優しさにあふれてる住宅でした。
最初の雨漏りは3年ぐらい前に、2階の勾配天井の内壁面の一番下がってきた部分から雨シミが発生して、その後はだんだんと柱と桁材の露出部分の木にまで雨水が確認されてきたそうです。当然建ててもらった工務店に修理を依頼、いろいろ調べてもらいましたが、結論的として湿気からくる「水シミではないか」と言う事で屋根斜め棟の部分に穴を開け、通気性のある網状のものを被せて生活内部の湿気を逃がし、様子を見て欲しいと言う事になったそうです。
建てた工務店さんとそんなやり取りを何回か行っている内に、工務店が倒産、雨漏りは止まらず、誰に頼めばよいのか分らず大変困っていた所、当社をネットで見付け聞いてみる事にしたそうです。
今回の外壁は隙間の多い角波の金属外壁だったので、雨漏り修理は2回に分けて行いました。最初は雨シミのある外側の外壁軒天井・窓廻りにシーリングを施し、少し様子を見て頂きました。
やはり、雨漏りは再発。次に日にちを改め屋根に散水調査を実施、その調査の結果、外壁からではなく屋根の大型の金属製棟板金内部から漏っている事を確認、見積もりを提出、今回の修理と言う事になりました。以下が工事の状況です。
1.施工前
2.既設大型屋根板金取り外しスタート(とてもしっかり雨仕舞いをしている様に見えますが・・・・。)
3.板金内部通気網(ベントロール)取り外し(びっくり!とても大きな穴が金属屋根ごと開けてありました)
●恐らくこの後から開けた穴から、内部の生活からくる湿気を通気させる目的で開けたものと推測します。そしてこの通気網にて高さと密閉性を回避、その後アスファルトルーフィングにてしっかり雨対策、更にとても大きな板金棟を被せる事により修理完了と言う流れではと推測します。
直接の原因はこの穴から雨水が入り、雨漏りしていましたが、考え方としては間違っていません。この斜めの板金部分に通気機能を配置する事に無理があり、何故この部分に通気機能を取り付けたかが疑問が残りました。写真にも大型の通気造作が屋根の一番高い所に施工してあるのが分ると思いますが、この造作だけでは湿気を排出出来ないと思った様で・・・。
次に湿気が溜まりやすいこの斜めの板金部裏側に開口したのではないかと思われます。まさしく、雨漏りと調査においての一番大事なところの最初の雨漏りの原因の見立てを誤ると、まったく違う方向で時間・お金・汗を費やしてしまう現象です。
当社がこの過ちを犯したとしたら冷や汗ものです。今回の雨漏りの原因は湿気ではなく、この金属屋根の棟廻りの施工方法に問題・原因がありました。
当社としては、写真4である通りの方法にて修理をしました。
4.棟板金内部雨仕舞作業
●簡単に説明しますと、特にこの様な寄棟と言う屋根の形状の場合、斜めからの雨が差し込み易く、その内部から雨漏りに発展してしまいます。特に今回の様な金属屋根の横葺で、しかも断熱材の入っていない屋根材は、熱膨張や人が屋根上を歩くことにより屋根表面が変形してしまい雨水が入る隙間を作り出してしまいます。そして、大事な部分ですが、ちょっとした作業(金属屋根の端末の切り口を返していなかったと言う点)をしなかった事も非常に問題があります。
更に今回改善に至るいまでに時間を要してしまった原因は、勾配天井の為、直接入り込んでいる雨漏りがとても確認しにくいという点もあるかと思います。
5.完成
●これだけ大きな穴を開けてしまっているので不安は当社としても残りますが、4カ月を経過していますが、今のところ雨漏りは発生していません。
]]>お客様より、フロント収納庫床・食堂と厨房サッシ部・客室床・1階倉庫床計5箇所から吹きつける様な雨の時に(東西南北様々ですが)漏れ出るとの事でとても困っているとの相談が、地元の工務店さんにあり、そこからの紹介により当社が行う事になりました。
詳しく話を聞いた所、2年前にタイル外壁全体を防水性のあるクリア塗装にて雨漏り対策を行ったそうで、1年ぐらいは雨漏りにはしていなかった?(気づかなかった)そうです。その後、何回かその業者さんに来て頂いたそうですが、まったく雨漏りが改善される事はなく、その業者さんが最後には当社では雨漏りの原因は解らないとの事でした。(どういう取り決めでクリア塗装を施工したのかは分りませんが想像はつきました)その後連絡も取りにくくなっていったそうです。
雨漏り散水調査の為、現場確認の当日、担当の方と順を追って聞き取りをしていき、(フロント収納庫床から染み出てくる・客室も床からも・食堂厨房各部屋はサッシと木製額縁との取り合いからも・1階倉庫床からと)雨漏りの原因と散水計画の仮設を立てながら確認していきました。今回の場合比較的原因らしきものはイメージし易かったのですが、なんせ建物が4階建でしたので、予算をかけずにどう効率よく散水調査を進めるかがポイントだと思いました。
今回は2日間に分けて散水を実施致します。散水調査当日、2名体制、新たな雨漏り散水道具も作成して挑みました。まず同行した職人さんには点検口を収納庫床・客室天井と順番に造作してもらい、私は1番雨漏りがひどい1階部分から散水を行う段取りでスタートしました。順番は以下の通りです。
■1日目
■2日目
以上の順番にて順調に行けば、2日かで原因が解るのでは思いました。それでは1箇所雨漏り発生原因をみつけるには●●分要すると思いますか?もちろん状況により違いますが・・・・。
私共の雨漏り調査の基本的な考え方は雨漏りの再現です。一応基準を設けています。その時間は今までの経験から算出しています。
以上の進行により無事雨漏りの原因も特定する事が出来、予定通り2日間にて終了したのですが、雨漏りを止める改善工事をどうご提案するかです。今回の場合構造による原因要素が多く、1次側の防水工事だけでは、恐らく雨漏りは改善されないのではと思いました・・・・。その後解りやすく報告書・見積書を作成致しました。有難うございました。
法人様が所有されている工場・倉庫施設の場合、比較的大型の施設が多く存在すると言う事は、前回もお伝え致しましたが、当然屋根の場合もそうでありまして、特に工場倉庫の屋根裏は勾配天井が更に多く非常に雨漏りを特定するのは難しく私達も大変悩みます。以下の通りの雨漏り調査を行なうに伴う懸案事項を書いてみました。
■雨漏り調査を行なうに伴う懸案事項!
■ では実際にお問い合わせがあった場合はどう解決していくか?
主には以上の項目が上げられると思いますが、今回の場合外壁とは若干状況が違いますので、様々な問題を解決する必要があります。しかし、建物・敷地規模が高い・広いと言うだけで、近くにて雨漏りの原因さえ調べられれば、間違いなく可決へと繋がりますが、段取りを間違えると大変な事にもつながりますので経験を積んだ業者に依頼してください。
■施設担当者様へ是非認識して頂きたい項目です。
屋根からの雨漏りをしている工場・倉庫の場合、中途半端な強制防水・塗装では間違いなく再発します。現状の屋根の種類を見極め、10年の保証書を発行できる工事をしたいものです。
簡単ですが、一度ご検討してみてください。
以上で報告を終了いたします。
次回はこの続きの貫通部についてお伝えいたします。
]]>■素晴らしい店
■疑問な点
次に、外壁からの雨漏りが発生した場合の原因についてはどうでしょうか?
■主な外壁雨漏りの原因とは(統計による発生順位にて)
以上の順番となります。
次に雨漏りは症状について
減価償却の扱いからみると、コンクリート住宅の法定耐用年数は47年となっておりますが、47年しか持たないと言う訳でははく、一般的な資産価値としてみているにすぎません。
雨漏りのご連絡を頂いたケースの築年数だけをみてみると25年以上が多いかと思われます。しかし、交通量の多い国道・県道に隣接している場合や地震の発生後何らかの不具合が外壁に起りヒビ割れが入ってしまうケースもありさまざまです。
次に雨漏りの現場確認の際、最初に注意すべき点は
外壁の仕上げ方により隠れた雨漏り原因があるのでは?
■タイル張り外壁の場合
■塗装仕上げの場合
■コンクリート打ち放しの外壁の場合
以上が雨漏り確認を行う際の初期段階の注意点です。次にサッシ本体・開口部廻り・電気・水道設備貫通部・庇廻りの部分の確認となります。この続きは次回にお伝えします。失礼します。
]]>現場確認の際ヒヤリングにて、横風を伴う雨が降ると1階和室天井に雨音が聞こえてくる。5年ほど前に、今の屋根の上に新規にて屋根材を張り修理をした事、雨が漏れ出すと眠れない事、1階和室天井材を張り替えてもらいたい事等さまざまなご要望がございました。
現場確認に伺い、お客様の現状のお話を聞いた後、ます最初に思ったのは、また、アルミバルコニー廻りが絡んでいるなーと思いました。この後付けのアルミバルコニーは、さまざまな雨漏り修理を妨害する厄介な部位です。今回も雨漏り散水調査をしてみないと今後の修理方法は決められませんが、恐らく取りはず事になるのでは・・・・・?
雨漏り散水調査当日、やはりこのアルミバルコニーが存在する事により、5年間前に屋根修理が適切に行われていない事が原因であると判明、予算高になりますが、この様なケースの場合、当社はこのアルミバルコニーを取り外さないと雨漏りは止まらないし、雨漏りは止まらないとはっきりお伝えしています。結果、今回の様な雨漏り修理を決断されました。簡単な理由は以下の通りです。
本来は、屋根と壁との取り合い部は、屋根野地板が、躯体構造材に造作され、その上に立ち上りが出来る様に1ルーフィングシート2捨て水切り3屋根材、そして、それを隠す様に4外壁材が下りてきます。
カバー工法で良く見受けられるのは、施工の順番が逆になるので、壁との取り合い部は外壁の下(中に)に入っていないケースが多いです。しかし、外壁材の種類によっては、切り込を入れて外壁の中に入れ込む必要性があり、今回のケースは、外壁材が断熱材のない角波金属外壁(厚0.4mm)程度の外壁材の為、間違いなく切り込みを入れなくては、雨漏りの再発率はかなり高くなります。
その理由の主は、金属外壁は、既設による表面の温度差が激しく、シーリング材の劣化が進み易いのと、このタイプの金属外壁材は、風により、細かな動きが生じてしまい、ある程度の期間に伴い、隙間が出来やすい事です。
以上の様な事を考えながら、今回雨漏り修理をさせて頂きました。この工程が以下の通りです。
1散水状況(アルミバルコニーが取付してある状況にて)
2アルミバルコニーを取り外した状況
3作業状況(2次防水処理防水テープ処理)
4作業状況(捨て板金取付前処理)
5作業状況(捨て板金を金属外壁の中に取付)
6バルコニー取付・完成
以上ご報告を終わります。今後共よろしくお願い申し上げます。
]]>今回は、工場・倉庫施設担当者様必見!ALC外壁編と題してお話し致します。
法人様が所有されている工場・倉庫施設の場合、大型の施設が一般的に多く見られるのですが、雨漏りが発生してお問い合わせを頂き現場確認に伺いますと、各階の雨漏りの発生状況は、確実に確認出来るのですが、外部屋根・外壁が大規模の為、中々細部にまで確認する事が出来ません。
幸いにして、複雑な形状をした施設が少ないので、雨漏り発生原因の仮説は立てやすいのですが、目視判断と長年の経験に頼ります。 また、屋上に支持金物がしっかり付いている場合は、ブランコにより確認する場合もございますが・・・・。
ALC外壁からの雨漏り発生の場合、原因の特定が容易で足場を組む事により雨漏りの箇所が確実に発見する事が出来る為、雨漏り修理を前提に、雨漏り散水調査も同時に行う事をお勧めしています。
上記の場合、法人担当者様も大分ご苦労の跡が見えて、強制シーリング修理・強制防水を何回か行っていて、それでも雨漏りが止まらない為、私どもにご連絡を頂く事が多いかと思います。
■法人施設(工場・倉庫)において原因を究明しにくい理由をまとめました。
主には以上の項目が上げられますが、建物・敷地規模が広い・大きいと言うだけで、雨漏りの原因さえ調べられれば、解決へと繋がります。
今回はALC外壁編ですので、その外壁に絞ってお話しします。ALC外壁の特徴は、以前のブログでもご紹介したと思いますが、鉄筋コンクリートに比べて、建設コストが安く、施工性が非常に優れている点で多くの会社様が採用しているのですが、地震による揺れに弱く亀裂が入り易い・防水性をシーリング材に依存している等の理由により、定期的にメンテナンスをして行かないと、雨漏りに発生に間違いなく発展します。それでは如何したら雨漏りが止まるかと言う点ですが、
■施設担当者様へ是非認識して頂きたい項目を上げてみます。
ALC外壁で出来ている工場・倉庫の場合、目視で確認出来ない高所の外壁は、思っている以上に劣化・ひび割れが存在します。ハシゴ等で届く範囲の中途半端な強制シーリング工事ではなく、確実に既設シーリングを撤去して、新規シーリング防水工事を行わないと、間違いなくお金の無駄になり、雨漏りは止まりません。
簡単ですが、一度ご検討してみてください。
以上で報告を終了いたします。
今回お話ししたいのはその逆で、雨漏りの原因が中々特定出来ない場合のお宅は、雨漏りが再発するケースは、比較的少ないのですが、簡単に雨漏りの原因が特定出来た時こそ要注意なのです。それは、造作している屋根・壁・ベランダからの漏水ではなく、アルミサッシそのものから漏水していたケースです。
先入観とは恐ろしいもので、まさかこの金属で出来た工業製品であるアルミサッシのレール部分から、浸入しているとは思いません。このアルミサッシレール部分を雨漏りの原因として疑ったら、外側に付いている全てのアルミサッシを疑わなければならないからです。
しかし、雨漏り散水調査を多数させて頂く中では原因がアルミサッシのレール部分や、硝子を留めてあるゴムパッキンから侵入しているケースに当たるのです。最初は、かなり驚きましたが、何件かこのケースに出くわす様になると、必ず雨漏りの原因仮説の中の一つに入れる様に今ではしています。
アルミサッシの種類を雨漏りしているサッシ別に大別すると、国内メーカーのアルミサッシ・海外のアルミサッシ・フロントアルミサッシと言って、店舗・大きな建物の規格サッシ・アルミサッシ自体が規格外の大きさのサイズのもの・後は木製で出来た外サッシです。
雨漏り散水調査の為の現場確認後、雨漏りの原因の可能性として認識していないと、ここに行きつくまでには、結構時間を要してしまいました。
最初はまさかと思いましたが、そのサッシを交換すると雨漏りは止まるのです。原因は、幾つか考えられるのですが、全て憶測ですが箇条書きしますと
■原因と思われる事項■
輸入サッシは、製品不良が多いのが原因です。フロントサッシは、このサッシを設計した設計士又は製作してしまったメーカ-にも原因がある様に思います。
雨漏りの仕事に携わって10年経ちますが、本当に様々な原因に出くわし、本当に難しい仕事だと再認識しています。
こんにちは!千葉市若葉区にて、雨漏り調査・修理をしております。千葉店の宮垣です。千葉市若葉区の当社事務所の近隣住宅にて、スレート瓦の雨漏り修理を行いました。その時の施工状況をご報告いたします。
施工日、2016年11月16日から4日の予定でスタートしましたが、作業がスムーズに進み2日間で完了致しました。
今回のお客様との出会いからお話ししますと、ご主人様が夕方散歩されているコースに、当社の事務所前を通る日があるそうで、その際に新たに取付した袖看板の文字に雨漏り修理と書いてあったのに気づき、思い切って事務所に来て頂いたのが最初の出会いです。
事務所でお客様から、雨漏りの状況をお聞きしたところ、築15年目入り、木造2×4住宅、屋根はスレート瓦、新築した住宅会社は倒産してしまったとの事。メンテナンスを何処に依頼したらいいのか困っていたそうです。
そんな5年前のある日、台風が千葉県に上陸。その時に、初めて2階のリビングの床に雨漏りを確認したそうです。その後も、台風の様な強い雨が降り注ぐ時に漏れていたそうで、同じ住宅地内にある近所のリフォーム屋さんに雨漏りの件を相談したところ、簡単に直るよとの事で依頼したそうですが、何か変な感じがして、依頼した時の金額10万円程度でしたが、何故か、洗浄もしないで屋根塗装をしたそうで、結果当初より4倍の請求をされたそうです。
一事が万事ですから、2~3か月で雨漏りが再発、電話したところ、意味不明な事言っていたそうです。お客様からしてもこの業者では直せないなと判断、バケツを置くなどして、5年近く我慢していたそうです。そんな時当社の看板が目に付き今回お世話になりました。
雨漏り散水試験調査の為の現場確認に伺い、屋根に上りびっくり!スレート屋根の重なりにシーリングがべっとり、この部分にシーリングをしてはいけないのは雨仕舞いの観点から基本中の基本、更にとても複雑な形状をした屋根でしたので、シーリングをした、しないの以前に、設計の段階から問題のある計画だった事がはっきり読み取れました。
今回の場合は、事前に散水調査を行っても、恐らく再現は不可能だろうと判断し、まず、このシーリングべっとりの状況を回避して葺き替えを行い、その施工中に、ただはがすのではなく雨漏りの原因を確認しながら判断した方がよいと思いその方向性でお客様にお伝えし了承を頂きました。そして、見積書を作成提出、ご説明後契約、施工日程調整、11月16日からスタートしました。
1.シーリングべったり状況
2.既設スレート瓦解体工事スタート
3.既設ルーフィングシートはがし
4.野地板はがし雨漏りの経路確認(大切な確認作業)
5.捨て板金・谷の形状の打ち合わせ・加工・取付(最も大切な打ち合わせ)
6.新規下葺材敷き込み
7.新規スレート瓦葺き
8.完成
以上ご報告を終わります。今後共よろしくお願い申し上げます。
]]>こんにちは!千葉市若葉区にて、雨漏り調査試験修理をしております。千葉店の宮垣です。2016年7月5日に、千葉市緑区にて、雨漏り散水試験調査を行う事になりました。今回の住宅は築18年木造在来工法建売住宅です。
お客様より、「今現在は住んでいませんが、住んでいる時からリビング天井にて4年位前から、何か雨漏りがしているのではと天井の黒染みから想像しておりました。この度引っ越しを機にしっかりと雨漏りを修理しておく必要性があると思い、雨漏り110番さんに依頼する事にしました。」ということでご依頼を頂きました。
詳しく話を聞いた所、一度別の業者さんに診てもらい、天井内部を開けて調べたらしいですが、はっきりした事は解らなかったそうで、とりあえず真上がバルコニーになっているので、そのアルミドアの廻りにシーリング打ちの施工を行ったそうです。
現場確認の当日、漏れているリビング天井の真上は、お話しの通りバルコ二ーでそのバルコニーの床は、当然違うべき被疑箇所ですので、貯水検査の仮説をたてました。次に、築18年もの間一度も塗装をされていなかったので、窯業系のサイディング緩衝目地廻り・笠木・手すり取付造作部。可能性は低いですが、サイディング横サネ目地等さまざまな原因と思われる箇所が多く、一つ一つ仮説をたて散水計画に入れました。
以上がその仮説です。
以上の仮説に従い雨漏り散水試験調査を行う事にしました。
散水試験当日、まずバルコニー床に水を貯め始めました。合計で2時間貯水しましたが、雨漏りは確認されませんでした。次に、バルコ二―部立上り部と外壁との取り合い部とバルコニー内部ではなく外側外壁の緩衝目地を行いました。この部分も各同時に1時間散水を行いましたが雨漏りは確認されませんでした。次に笠木上のアルミパイプ手すりの元及び外壁取り合い部を行いました。この部分も確認されませんでした。
次にアルミガラリの止めビス及び切り込んでいるスチール笠木とサイディングとの取合い部を行いました。この部分では、35分経過後に雨漏りの確認が出来ました。まず1箇所目の再現に成功です。
次に窯業サイディングの横のサネ目地に散水を行いまいた。なんと、この部分からも約55分経過した頃から雨漏りの確認が出来ました。結果、今回の雨漏りしている部分は.バルコニー立上り壁に切り込んであるアルミガラリの下のスチール笠木と外壁との取り合い部からと、窯業サイディングの横サネ目地からの2か所の複数侵入雨漏りと断定致しました。
その結果を雨漏り報告書にまとめて、説明話し合いを行った結果、全てシーリング処理にて行う事になりました。その工事中の写真が以下の通りです。
工事終了後、何日かして笠木廻りから再度雨漏り散水調査を開始しました。約1時間経過後の確認で、この部分からの雨漏りは確認されませんでした。次に窯業サイディングの横サネ目地を散水しました。しかし!なんと雨漏りがしてくるではありませんか、約50分経過した頃ですが、音がするのに気が付き、恐る恐る天井内部をのぞいてみたのですがなんと、同じ場所から漏水がしているではありませんか・・・。戸惑いを隠しきれなかった私は、一度散水調査を中断して、冷静に考える事にしました。横サネは間違いなく全て漏れている面は処理をしたのにどうしてか?
今までの経緯からして、何度となく繰り返し検証しましたので、間違いなく雨漏りの侵入2個所は間違いないし確実に修理も行った。それなのに止まっていない!考えられるところがまったく思いつきません???。
約30分位いろいろな思いを巡らせた思案した結果、可能性は低いと思いましたがアルミドア枠コーナー部の仮説をたてました。
散水調査開始、開始後約15分位で、なんと雨漏りが再現できたのです。その後も非常に少ない水量で、窯業サイディングには水が掛らない様、ドア枠のみに2回程散水確認をしました。間違いなく国産のアルミドア枠材から内部に浸入していました。はじめての経験です。
今までは、アルミフロントサッシ・輸入サッシ本体からの漏水は経験済みでしたので納得は出来るのですが、国産の規格のアルミサッシからの漏水は初めてでした。その内容をお客様に伝えて、アルミドアの交換をする事になりました。任務完了まで時間が掛ってしまい大変申し訳ございません。交換工事日は10月25日より開始致します。その後の結果を次号のブログでお伝えいたします。
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